手足口病について
こんにちは。十日市場こどもクリニックです。
これからの季節、保育園や幼稚園で「手足口病(てあしくちびょう)」が広がりやすくなります。
例年、夏に流行のピークを迎える感染症で、2026年も全国的に患者数が増えてきています。
当院近隣の保育園でも明らかに流行が始まったようです。
今回は、手足口病の症状やご家庭での過ごし方、登園の目安などについて、当院からご説明します。心配なことを一つでも減らすお手伝いになればと思います。
手足口病とは
手足口病は、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって起こる、ウイルス性の感染症です。
その名のとおり、手のひら・足の裏・口の中などに、小さな水ぶくれのような発疹(水疱)が出るのが特徴で、おしりやひざに出ることもあります。
(今年はおしりやひざ、ひじのあたりに発疹が出る患者さんが多い印象です)
主に5歳以下の乳幼児にみられますが、年長のお子さんや大人にうつることもあります。多くは数日から10日ほどで自然に軽快していく経過をたどります。
どんな症状が出るのか
- 手・足・口の中などの水ぶくれ、発疹
- 発熱(出ないこともあります。多くは高くても38℃前後です)
- 口の中の発疹による痛みで、食欲が落ちる・機嫌が悪くなる
- 口の痛みのため、よだれが増える
発疹は痛がゆいこともありますが、強いかゆみは比較的少ないとされています。
また、発症から数週間〜1か月ほど経って爪が一時的にはがれることが知られていますが、多くは自然に新しい爪へ生え替わっていきます。
うつり方と予防
手足口病は感染力が強く、次の経路で広がります。
- 飛沫感染:せきやくしゃみのしぶきを吸い込む
- 接触感染:ウイルスのついた手で口や目を触る
- 糞口感染:便に出たウイルスが手などを介して口に入る(症状が治まった後も、便には数週間ウイルスが出続けるとされています)
- 外出後・食事前・トイレ後・おむつ交換後の石けんでの手洗い
- タオルの共用を避ける
- おむつ交換後の手洗いを、特にていねいに
おうちでの過ごし方
手足口病そのものに効く抗ウイルス薬はなく、症状をやわらげながら回復を待つのが基本となります。ご家庭では次の点に気をつけてあげてください。
いちばん大切なのは「水分」
口の中が痛いと、食事や水分を嫌がりがちです。脱水を防ぐことがもっとも大切です。
- しみにくいもの(麦茶、湯ざまし、経口補水液、冷たいゼリー、プリン、豆腐、冷ましたおかゆやうどんなど)を少しずつ
- 熱いもの・すっぱいもの・塩辛いもの・かたいものはしみやすいので、避けるのがおすすめです
受診を考えていただきたい様子
多くは自然に回復していきますが、まれに脱水や、ごくまれに髄膜炎・脳炎などを起こすことがあります。次のような様子があるときは、受診をご検討ください。
- おしっこが半日以上出ない、唇や舌が乾いている、ぐったりして元気がない(脱水のサイン)
- 水分をほとんど受けつけない
- 高い熱が2日以上続く、または一度下がった熱が再び上がる
- 頭をひどく痛がる、繰り返し吐く、視線が合わない、呼びかけへの反応が鈍い、けいれん
判断に迷うときも、遠慮なくご相談ください。
保育園・幼稚園はいつから?
手足口病は、インフルエンザのように法律で決められた出席停止期間はありません。
一般的には、発熱や口の中の痛みがなくなり、ふだんどおり食事ができて元気であることが登園の目安とされています。
ただし、便には回復後もしばらくウイルスが出るため、登園を再開してからも手洗いは引き続きていねいに行いましょう。
登園の可否や必要な書類は園によって取り扱いが異なりますので、通われている施設にご確認ください。
受診をご希望の方へ
当院は完全予約制の小児科・アレルギー科クリニックです。
手足口病が疑われる場合も、ご来院前に必ず以下のご準備をお願いいたします。
WEB予約・WEB問診は当院ホームページ(https://tokaichiba-kodomo.jp/)からご利用いただけます。
当院ホームページやブログを一通りご確認のうえ、それでも不明な点がございましたら、お電話(045-983-1018)でお気軽にお問い合わせください。
暑い季節は、手足口病のほかヘルパンギーナや咽頭結膜熱(プール熱)など、いわゆる「夏かぜ」も流行します。手洗いを心がけ、お子さんの体調の変化に気を配ってあげてください。気になることがあれば、いつでもご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。お子さんの症状には個人差がありますので、実際の診断・治療は受診のうえご相談ください。
※流行状況は国立健康危機管理研究機構・横浜市感染症情報センター等の発生動向調査に基づきます(2026年6月時点)。
休診日:木曜・日曜・祝日・第1・第3・第5土曜
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