スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2023の投稿を表示しています

よくある質問:血液型を知りたいのですが?

今日は。 昨年もそうでしたが今年も2月末から明らかにすぎ花粉が飛び出しました。 そしてインフルエンザA型や他の風邪、胃腸炎の患者さんもそこそこいらっしゃるため、当院の予約はかなり混んでいます。 当日予約開始後1分以内に枠が埋まっている光景もよく見かけます。 当日予約(一般診療、発熱・感染症外来)で当院受診を希望される方はお手数をお掛けしますが予約開始後速やかにWeb予約をお取りいただき、ご来院前には必ずWeb問診の入力をお願い申し上げます。 さて、採血時に時折「血液型も一緒に知りたいのですが」という要望をいただくことがあります。 以下、当院としての考え方を記載しておきます。 (病院、クリニックによって方針が違う可能性はあります) 確かにお子さんの血液型に興味を持たれる方も多いとは思いますしそのお気持ちは十分に理解出来ます。 血液型の検査に関してはさほど採血量は必要ありませんのでアレルギー検査など他の検査のついでであれば採血前に仰っていいただければ承ることは可能です。 採血直後に専用の容器に血を保管して検査出来るようにします。 採血後に血液型検査希望と仰られる方もいらっしゃいますが、他の容器に血液を移し替えることは出来ないので残念ながら不可です。 ただし、赤ちゃんの場合は検査の結果に信用が出来ずうそをついてしまう可能性があるため、当院では少なくとも1歳未満の方には血液型の検査を行いません。 また、血液型の検査費用は保険適用にはならず、自己負担(自費)になります。 一方、医学的に血液型が必要となるのは輸血が必要な場合です。 輸血する際に血液型を間違えるとそれだけで致命的な状況になります。 よって実際に輸血が必要な状況であれば、「絶対に」その直前に本人を検査して血液型を確認します。 親御さんがお子さんの血液型を間違って覚えている場合もありますし(当院でも経験があります)事前に知っておく必要はありません。 蛇足ですが昔のドラマであったような「家族、親類からの輸血」はかえって危険性が増す(GVHDのリスクが増す)ため現代では行われないようになっています。 なので、当方では原則的に血液型検査は不要と考えているためお勧めしませんし、採血前に特別なお話しはしておりません。 1歳以上の方で親御さんからお申し出があった場合には「血液型占いに使う以上の意味は全くありませんし多少お金はかか

当院の「一般診療」「発熱・感染症外来」についてよくある質問です。

 今晩は。 最近は寒くなったり暖かくなったり気候の変化があります。 まだインフルエンザも流行っていますし、そろそろスギ花粉が本格的に飛び出す時期です。 皆さんも健康管理にはくれぐれもお気をつけください。  さて、今回は当院の「一般診療」「発熱・感染症外来」についてしばしばお伺いする質問について書いておきます。  新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、当院では当日予約の診療枠を「一般診療」と「発熱・感染症外来」に分けています。  当院では以前から「アレルギーの相談で受診したいのですが、風邪を引いていないのに風邪の人と一緒に診察を受けたくないのですがどうすれば良いのでしょうか」という問合せを沢山いただいておりました。  そのお答えとして現在のシステムにしています。  まず一般診療の時間帯は「風邪を引いていない人の診療時間」として診療を行っています。   一般診療の受診出来る方は過去48時間以内に37.5℃以上の発熱、咳嗽、頭痛、咽頭痛、下痢症、嘔吐が「ない」お子さんと親御さんです。  例えば赤ちゃんの肌荒れ、便秘、その他の相談はこの時間で承ることが多いです。   ★よくある質問1:鼻水が出ているんだけど発熱、咳はありません。発熱・感染症外来受診の方がいいですか?  →鼻水だけで熱や咳が無い場合は風邪であってもさほどうつし合いの危険性は高くないと判断しています。また、3歳以上では普通に花粉症やアレルギー性鼻炎で鼻水が出る方もいらっしゃいます。  よって 当院では「鼻水だけ」の方は一般診療で診察を行っています。  ★よくある質問2:予防接種で来たんですけどいつもの保湿剤もらえませんか?  確かに肌荒れに対して保湿剤は一般診療、ないし発熱・感染症外来で受診された方に処方しています。  しかし 乳児検診や予防接種と一般診療や発熱・感染症外来ではシステムが違います。  以前詳しく記載した こちらの記事 をお読みください。  そして 発熱・感染症外来ですが過去48時間以内に37.5℃以上の発熱、咳嗽、頭痛、咽頭痛(のどの痛み)、下痢、嘔吐が「あった」お子さんを対象としています。  当然ながら発熱・感染症外来の時間にご来院いただいた患者さんどうしで病気のうつし合いがなるべく起きないように当院でも色々気を付けています。怖がらずにご来院いただければと思います。   ★よくある質問3:少し

当院は今後も小児科、およびアレルギーのプロフェッショナルとして診療を続けていきます。

 今日は。  まず最近の当院の状況ですが、おかげさまで当日予約が満員になることが多いです。  一般診療の時間帯では花粉症の症状が出始めている方がいらっしゃるのが気になります。  発熱・感染症外来の時間では新型コロナウイルス感染症の方が減り、代わりにインフルエンザA、いずれも陰性の方(普通の風邪)、胃腸炎の方、そして季節外れの手足口病の方をよく診察しております。  寒くて体調を崩しやすい季節なので体調管理にはくれぐれもお気をつけください。  なお当院受診を希望なさる方はお手数をおかけしますが 必ずWeb予約、Web問診を入力してからご来院ください。  2月上旬は一時的にアレルギー外来の予約が減るため、その分当日予約の診察枠を増やすことが出来そうです。  宜しければ是非御利用ください。  当院は開院して以来十日市場地域の小児科専門クリニック、そして周辺地域も対象とした小児アレルギー専門クリニックとして診療を続けています。  小児アレルギー専門クリニック、地域の小児科専門クリニックとして以前から気になっていることを書いておきます。  得てして20年以上前から、多くの医師からアレルギーは「命に関わることが少ない」と見なされており、軽視される傾向にありました。  10年ほど前には専門医改革の議論の中で「アレルギー専門医」という正式な資格が無くなりかねない状況になったことがあります。  しかし実際には気管支喘息の大発作で亡くなるお子さんもいらっしゃいますし、2012年末には調布市で牛乳アレルギーのお子さんが給食で亡くなられた事件も起きています。亡くなられる方の陰には多くの、命は助かっても重度の後遺症が残ってしまう方、結局数年後に亡くなる方がいらっしゃいます。その陰には危ない目に遭っている患者さんが本当に多数いらっしゃります。  そして食物アレルギーや花粉症、アトピー性皮膚炎も含めてアレルギーで困っている患者さんは沢山いらっしゃいます。  以前より減ってきていますが気管支喘息で困っているお子さんも未だに沢山いらっしゃいます。  命に関わるところまで至らなくてもアレルギーによって健康を保てない、生活に困っている多くのお子さんや親御さんのお役に立てればと思い、当院では小児アレルギー診療を続けています。  更には最近ではアレルギーが出る前に、アレルギーを予防することを念頭に置いて十日市