こんにちは。
そろそろ梅雨入りが近づき、蒸し暑い日が増えてきました。
汗をかく季節になると、あせもや湿疹の悪化で受診されるお子さんが増えてまいります。
体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
さて、先日のブログ記事でお伝えした通り、当院ではアトピー性皮膚炎の診療に力を入れており、院内研修でスタッフ全員の説明内容の確認も行いました。
今回はその続きとして、お子さんの肌荒れ・アトピー性皮膚炎で当院を受診されるときに、ぜひ伝えていただきたいことをまとめておきます。
なぜ「伝えていただくこと」が大切なのか
アトピー性皮膚炎の診療では、診察室で拝見した肌の状態だけでなく、これまでの経過がとても重要です。
- いつから、どこに症状があるのか
- これまでどんなお薬やスキンケアを試してきたのか
こうした情報が揃うと、診断の確実性が上がり、お子さんに合った治療方針をより早く立てることができます。
逆に情報が足りないと、すでに試して合わなかった方法をもう一度ご提案してしまうなど、遠回りになることがあります。
当院ではWeb予約と受診前の Web問診 の入力をお願いしております。
以下の内容をあらかじめ Web問診に入力していただけると、診察がスムーズに進み、その分お話しする時間を確保できます。
伝えていただきたいこと
1. いつから、どこに、どんな症状があるか
- 症状が始まった時期(生後◯ヶ月頃から、◯ヶ月前から、など大まかで結構です)
- 症状のある場所(顔、首、ひじ・ひざの内側、体など)
- 良くなったり悪くなったりを繰り返しているか
2. かゆみの様子と睡眠
- かゆがって掻いているか
- かゆみで夜目を覚ましたり、寝つきが悪くなったりしていないか
かゆみと睡眠の様子は、重症度を判断する大事な手がかりになります。
3. これまで使ったお薬と保湿剤
ここが一番大切なポイントです。
- お薬・保湿剤の名前(お薬手帳をご持参ください。市販品は現物やパッケージの写真でも結構です)
- どこに、どのくらいの量を、どのくらいの期間 塗ったか
- 塗ってどうだったか(良くなった、変わらなかった、悪化した、など)
「塗ったけど良くならなかった」という場合も、お薬の強さ・量・期間のどこに原因があるのかを一緒に確認できます。
処方されたお薬や保湿剤の現物をお持ちいただくのも大歓迎です。
4. ふだんのスキンケア
- 体の洗い方(石けんの種類、泡立てているか、スポンジ等を使っているか)
- 保湿の回数とタイミング
洗い方と塗り方は治療の土台になります。現状をそのまま教えてください。
5. 悪化のきっかけとして思い当たること
- 汗、季節の変わり目、乾燥
- 特定の食べ物を食べた後に悪化する気がする、など
「気のせいかもしれない」と思うことでも結構です。判断は診察でいたしますので、気づいたことはそのままお伝えください。
6. ご家族のアレルギーと、食物アレルギーのご心配
- ご家族(ご両親・ごきょうだい)のアレルギー疾患の有無
- 離乳食の進み具合や、食物アレルギーへのご心配
特に赤ちゃんの場合、肌荒れ(乳児湿疹)と食物アレルギーには強い関係があることが分かってきています。離乳食のご相談も一緒に承ります。
7. 調子が悪いときの写真
受診日にはたまたま肌の調子が良い、ということはよくあります。
悪いときの様子をスマートフォンで撮影しておいて、診察時に見せていただくと診断の大きな助けになります。
日付がわかる形で、悪い部分を近くから・全体からの2枚を撮っておくのがお勧めです。
8. 困っていること・不安なこと
- 「ステロイドを使い続けて大丈夫?」という不安
- お子さんが塗り薬を嫌がってうまく塗れない
- 実は処方された通りに塗れていない……
こうした「実は……」というお話こそ、ぜひ聞かせてください。
うまくいっていない実情を教えていただけると、ご家庭で実行できる方法を一緒に考えることができます。
医師には少し相談しづらいことも、当院では看護師にご相談いただけます。お気軽にお声がけください。
受診時の持ち物
- マイナ保険証(または資格確認書)
- 乳児医療証(小児医療証)
- 母子手帳
- お薬手帳(使用中・使用歴のあるお薬や保湿剤の情報)
- (あれば)調子が悪いときの写真、使用中のお薬や保湿剤の現物
最後に
アトピー性皮膚炎の治療は、ご家族と医療スタッフが一緒に取り組むことが何より大切です。
完璧に準備していただく必要はまったくありません。今回挙げた項目を「分かる範囲で」 Web問診 や診察時に教えていただければ十分です。
お子さんの肌のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。
アレルギー受診シリーズの記事
- 子どものアトピー性皮膚炎で受診するとき、伝えていただきたいこと
- 子どもの食物アレルギーが心配なとき、受診前に整理したいこと
- 食物アレルギーのあるお子さんの園・学校生活
- 子どもの喘息が心配なときに小児科で相談するポイント
- 子どもの花粉症はいつ小児科に相談する?
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