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小学校6年生から27歳までの女性の方、子宮頚がんワクチンはもう接種してありますか?

今日は。 最近は昨年に比べると風邪で当院を受診される方は比較的少ない印象があります。 ただ当院でも手足口病の方をちらほら見かけますし、普通の風邪や胃腸炎の方も多少いらっしゃいます。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 ところで小学校6年生以上の女性の方、ご自身でもお子さんでも知り合いでも構いませんが既に子宮頚がんワクチンは接種してありますか? 特に高校3年生相当〜27歳の女性の方、子宮頚がんワクチンは既に3回接種してありますか? 子宮頚がんワクチンは一言で書くと「子宮頚がんをほぼ予防出来るワクチン」です。 子宮頚がんになる方(つまりがんによる命の危険にさらされたり子宮全摘が必要になり子供が産めなくなる方)は1万人あたり132人、子宮頚がんで亡くなる方は1万人当たり34人です。 現在主に使われている子宮頚がんワクチン、シルガード9による重い副反応が1万人に3人起きているのは事実ですが、不幸にも該当された方に対しては予防接種健康被害救済制度が設けられています。 つまり 子宮頚がんワクチンを接種しない方が接種した方より数十倍命の危険、リスクに晒される可能性が高い ことが現在では分かっています。 子宮頚がんワクチンを接種することによる副反応も決して無視は出来ませんが、それでも 子宮頚がん自体にかかるよりはワクチンを打って重い副作用が出る危険性は数十分の1で済みます 。 なお残念ながらどちらのリスクも避ける、ゼロリスクに出来る選択肢はありませんので どちらかを選ぶしかありません 。 当院では以上のデータに基づき子宮頚がんワクチン接種をお勧めしており、上記年齢に当てはまる方は成人でも予防接種の予約を承っています。 ちなみに 誕生日が1997年4月2日から2008年4月1日までの方で子宮頚がんワクチンをまだ3回接種していない方は救済措置により来年3月、2025年3月までに限り無料で接種が可能 です。 まだ一度も接種していない方が3回接種を済ませるためには少なくとも半年を要します。 つまり遡ると 上記に該当する方は2024年9月までに接種を開始しないと無料で3回接種出来ないこと になります。 有料ですと当院ではワクチン1回ごとに28,000円かかりますので3回全部有料だと84,000円かかります。正直高すぎる、、、のですがワクチンの原価が高いので当院はこの価格設定だと全然も

当院を小児かかりつけ医に登録しませんか?

今日は。 当院も2024年5月6日をもって開院8周年を迎えることが出来ました。 いままで当院を受診してくださった患者さんに御礼申し上げます。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 当院は開院以来十日市場の小児科クリニックとして、お子さんが風邪を引いた際や調子が悪い時の診察を行い、更に検査や治療が必要と判断した場合は無理せず適切な(時には念のため、やや早めの)タイミングで小児科医の在籍する大きな病院にお子さんを紹介させていただいています。 また当院では乳児検診、予防接種を行い健康相談や育児不安に対するご相談も承っております。発達障害に関しても(色々な検査や診断が出来るほどの専門家ではありませんが)親御さんのご相談に対応させていただき、必要と判断した場合には療育センターなど専門機関の受診をお勧めしています。また発達障害があると分かっている、親御さんから申し出があった方に対しては出来る範囲内で配慮した診療をしているつもりです。 当院は十日市場の小児科として、Web予約、Web問診を入力して受診してくださる多くのお子さんと保護者の方々に対して小児かかりつけ医の機能を果たしているつもりです。 いままで当院は小児かかりつけ医制度を十分に活用していなかったのですが、色々考えた結果2024年6月からは患者さん個別の登録を開始し、本格的に小児かかりつけ医としての診療を開始することにしました。 当院を受診されている6歳未満のお子さんの保護者の方は是非以下の文章をお読み下さい。 文章の内容を簡単にまとめると ワクチン等を含めて当院を4回以上受診したことのある、現在6歳未満の患者さんは「かかりつけ医」として登録いただけます。 「かかりつけ医」にご登録いただいた方には(明らかにお子さんの調子が悪い時など)緊急時の連絡用に限定した電話番号をお伝えします。 「かかりつけ医」にご登録いただいた方は時間があるときに当院が作成した小児救急ミニeラーニングを利用可能になります。 当院が休診でも他院小児科が診療を行っている場合は他院を受診していただいても全然構いません。 内容にご賛同いただき6月以降の次回の受診時に Web問診 で予め同意書を入力、登録していただければ当方より診察時に登録者専用の電話番号やeラーニングのアドレスなどが記載された説明用紙をお渡しします。 なお上記はアレルギー外来などで定期通院

当院が大事にしていること その2:小児科医はこどもの代弁者です

こんにちは。 当院は現在大型連休をいただいております。 当院受診をご希望なさる患者さんにはこの1週間ほどはご不便をおかけしてしまい大変恐縮です。 昨年はゴールデンウィーク明けからしばらくの間院長がかなり多忙になってしまい(該当期間の記憶がほとんどありません)、その挙げ句に7月下旬にダウンして臨時休診でご迷惑をおかけしてしまいました。 その反省もあり今年は思い切って当院はゴールデンウィークに思い切ってまとまったお休みをいただくことにしました。 なので確かに長期連休はいただいているのですが、その間に遠方に旅行に行っているわけでは決してありません。 大半の日は自宅、たまにクリニックやカフェなどで溜まっているデスクワークをこなして過ごし始めています。 緑区内で当院以外のほとんどの小児科クリニックは暦通り診療を行ってくださっています。 体調がよろしくないお子さんは無理せず他院の受診をお勧めします。 ちなみに毎年以上に4月は保育園や幼稚園に入って風邪を引き始めた患者さんにご来院いただきましたが、例年よりは少し穏やかな印象でした。 すぎ花粉症の飛散具合も結果的に昨年ほどではなかったようです。 さて、当院の診療で大事にしていることの続きを書こうと思いながらなかなか筆が進まなかったのですが、まとまった時間をいただいたのでようやく書くことにしました。 第2回は「 小児科医はこどもの代弁者です 」という内容です。 第1回に記載したとおり、当院では患者さんの今だけでなく将来を見据えた治療を行っています。 今は(親御さんにとって)大した問題に見えないとしても小児科医の視点からすると将来このままではまずい、後遺症で将来お子さんが余計な負担、病気を背負う可能性がある状況を目にすることがあります。 例えば赤ちゃんの皮膚が多少荒れているのを親御さんから見るとちょっと赤い、ちょっと機嫌が悪い程度にしか思わないかも知れません。 でも分かっている小児科医、アレルギー専門医からすると「 将来本人が困るアレルギーのもと 」であり、しっかり治療をすべき状態なのです。 親御さんが今、あと数ヶ月でも1日2回、ティッシュが張り付くくらいべったりステロイドや保湿剤を頑張って塗って皮膚をきれいにしてくれればお子さんは将来色々なアレルギーで困る可能性が減るのです。 親御さんにも他にすべきことが山ほどある、仕事や家事もあり色

当院が大事にしていること その1:当院では患者さん(お子さん)の今だけでなく将来を見据えた医療を行います。

 今晩は。  2023年もあっという間に過ぎ、もう2024年が始まりました。  当院は1月5日から診療を開始しましたが、昨年末に引き続き色々な病気の方がいらっしゃいます。  インフルエンザ、プール熱(アデノウイルス感染症)、溶連菌感染症、これらに該当しない風邪の方、多少胃腸炎の方もいらっしゃいます。  体調管理にはくれぐれもお気をつけください。  更に、この週末あたりから花粉症の症状、鼻汁や鼻詰まり、目のかゆみで受診なさる方が増え出しました。  すぎの花粉症がある方は、症状が出始める1ヶ月前から薬を飲み続けた方がシーズン中の症状が軽く済むことが分かっています。(院長も先週から飲み始めました)  今年の花粉飛散量ですが、神奈川県内では昨年よりはやや少ないものの例年並みという予報です。  毎年花粉症のシーズンになると特に午後、土曜日の予約枠が一瞬で埋まる状況になります。  昨年花粉症で大変だった方はさほど混んでいない今のうちに受診しておき、薬を飲み始めることを強くお勧めします。  ところで、昨年末頃から当院の診療で大事にしていることをブログなどで公開しておくために準備を進めていました。  その結果内容が多すぎてなかなかまとまらず、公表が遅れてしまいました。  よって今後数回に分けて記事を公開することにします。  今回が第1回になります。  ★患者さん(お子さん)の今だけでなく将来を見据えた医療を行う  当院では患者さんが今だけでなく将来困らないことを重視した、将来を見据えた医療を行っています。  例えば調子が悪いお子さんが御来院された場合には風邪と判断して良いのか。自宅でこのまま「様子を見て良い」のか。  風邪であれば殆どのお子さんは自らの力で治せますので余計な薬や抗生剤は使わず本人の自然治癒力をサポートするような処方を心がけています。  それとも症状が続いた場合にお子さんが後で困る様な病気の可能性はないのか。  自宅に帰っても次にどんな状況になったら(明後日まで38℃以上の熱が続くなど)再受診が必要なのか、それとも夜間に救急病院を受診した方が良いのか。  この判断、診断はしっかり行うようにしてなるべく親御さんにお伝えするようにしています。  ただご自身の判断に自信が無い、初めてのお子さんで不安という親御さんも沢山いらっしゃると思います。  そういう親御さんとお子さんの