スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2026の投稿を表示しています

注射型インフルエンザワクチンとフルミスト、どちらがお勧め?(2026年9月7日現在)

当院では 2026年9月13日(日)朝8時 からインフルエンザワクチン・フルミストの予約を開始します。 接種は 2026年9月25日(金) から、空いている枠を順次開放して開始します。定例の接種枠は 2026年10月5日(月) から動きます。 基本的な事項はこのページをお読みになる前に、まず 2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)のページ をご参照ください。 当院では昨年から、従来の「注射型」インフルエンザワクチンに加え、経鼻インフルエンザワクチンである「フルミスト」も取り扱っています。 どちらを選べば良いか皆様が混乱されると思いますので、現時点での当院としての大まかな目安を記載しておきます。 なお当院では(2026年も昨年と同額で)「注射型」インフルエンザワクチンは1回4,000円(2回で8,000円)、経鼻インフルエンザワクチンである「フルミスト」は1回8,000円に設定しています。 インフルエンザワクチンの値段はクリニックにより異なります。 値段によってもどちらを打つべきかという判断はクリニックごとに異なってくるかもしれませんのでくれぐれもお気を付けください。 まず下の文章に一通り目を通していただき、それでも判断に迷う場合は当院を受診された際にご相談くださればお答えいたします。または診療時間中にお電話でご相談ください。 フルミストか注射か、受診前にお確かめください ★はじめに:喘息のお子さんは原則、注射型です 最初にお伝えしておきます。 当院に喘息で通院中のお子さん、ゼーゼーを繰り返しているお子さんは、原則として注射型(不活化ワクチン)をお勧めします。 ただし、これは「フルミストを接種できない」という意味ではありません。 5歳以上の方は、この1年以内に発作やゼーゼーがなければ、注意点をご承知いただいたうえでフルミストをお選びいただいても構いません。 この1年以内に発作やゼーゼーがあった方、および2歳から4歳で喘息と言われたことがある方は、注射型を接種してください。 日本小児科学会も、2歳〜19歳未満の方には注射型・フルミストのどちらでも良いとしたうえで、 特に喘息の患者さんには注射型を推奨 しています。 具体的な条件は後述しますが、アレルギー外来に通院されている方の多くはこちらに当てはまります。予約をお取りいただく前にご確認ください。 ★今...

2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(インフルエンザワクチン又はフルミスト単独接種)

このページでは2026年度のインフルエンザワクチン・フルミスト単独接種枠についての説明を記載しています。 基本的な事項は 2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)のページ をご参照ください。 当院におけるインフルエンザワクチン接種の方法は以下の3つになります。 1. 通常の予防接種との同時接種 →上記については 通常の予防接種との同時接種のページ をご覧下さい。 2. アレルギー外来受診時のインフルエンザワクチン接種 →上記については アレルギー外来時のインフルエンザワクチン接種のページ をご覧下さい。 3. インフルエンザワクチン単独接種(インフルエンザワクチン又はフルミスト単独接種) →このページの内容となります。 また、当院では注射型に加えてフルミストも取り扱っています。 4. 注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め? →上記については 「注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め?」のページ をご参照ください。 フルミストか注射か、受診前にお確かめください なお、上記予約を取得出来ましたら、予め 当院のインフルエンザワクチン接種前の確認事項 もお読みください。 3. インフルエンザワクチン・フルミスト単独接種 普段風邪を引いた時などに当院を受診してくださる患者さん、そして十日市場地域の親子にもなるべくワクチンを接種出来ればと考えています。 一方、当院の人手と予約枠には限界がありますので誰でもいつでもウェルカム、とは言えないのが現実です。 上記1,2に該当する方は是非そちらをご利用いただければと思いますが該当しない方向けにインフルエンザワクチン・フルミスト単独接種枠を設けます。 この枠は中学生以下のお子さん、および高校生相当の年齢の方が対象です。高校生相当の年齢の方は、当院の受診歴がない方(初診)でもご予約いただけます。 (高校生相当の年齢の方を対象に加えたのは2026年度からです) 接種枠の曜日・時間帯 インフルエンザ・フルミスト単独接種枠は診療時間表の黄色の枠で示される時間帯に設けられます。 接種期間 2026年9月25日(金)から、空いている枠を順次開放してインフルエンザワクチン・フルミストの接種を開始します。 注射型・フルミストのどちらも接種し...

2026年インフルエンザワクチン(アレルギー外来受診時のインフルエンザワクチン接種)

今日は。 このページでは、当院における2026年インフルエンザワクチン接種の方法、「アレルギー外来受診時のインフルエンザワクチン接種」について記載しています。 基本的な事項は 2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)のページ をご参照ください。 当院におけるインフルエンザワクチン接種の方法は以下の3つになります。 1. 通常の予防接種との同時接種 →上記については 通常の予防接種との同時接種のページ をご覧下さい。 2. アレルギー外来受診時のインフルエンザワクチン接種 →このページに記載しています。 3. インフルエンザワクチン・フルミスト単独接種 →上記については インフルエンザワクチン・フルミスト単独接種のページ をご覧下さい。 また、当院では注射型に加えてフルミストも取り扱っています。 4. 注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め? →上記については 「注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め?」のページ をご参照ください。 フルミストか注射か、受診前にお確かめください なお、上記予約を取得出来ましたら、予め 当院のインフルエンザワクチン接種前の確認事項 もお読みください。 2. 当院アレルギー外来通院中の患者さんと親御さん 今年も出来る限り、アレルギー外来でもインフルエンザワクチンを親子に接種出来ればと考えています。 アレルギー外来に関するまとめは以下の通りです。 アレルギー外来を定期的に受診されている方 アレルギー外来で2回接種(ないしフルミスト1回接種)が可能です。 ワクチン接種の予約は当方で調整します。 次回のアレルギー外来受診時にお声がけください。 ご希望の日時に受診出来ない、ご希望なさる日時の予約が取れない場合は、原則的に当方からの予約確保はいたしかねます。 可能な方は是非通常の予防接種・乳児健診との同時接種、またはインフルエンザ・フルミスト単独接種枠も御利用ください。 アレルギー外来のインフルエンザワクチン接種期間 9月25日(金)〜12月12日(土) ※9月25日(金)から、空いている枠を順次開放して接種を開始します。定例の接種枠は10月5日(月)からです。 なるべく11月中に1回以上接種を済ませることをお勧めします。 土曜日午後の...

2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(通常の予防接種との同時接種)

今日は。 このページでは、当院における2026年インフルエンザワクチン接種の方法、「予防接種との同時接種」について記載しています。 基本的な事項は 2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)のページ をご参照ください。 当院におけるインフルエンザワクチン接種の方法は以下の3つになります。 1. 通常の予防接種との同時接種 →このページに記載してあります。 2. アレルギー外来受診時のインフルエンザワクチン接種 →上記については アレルギー外来時のインフルエンザワクチン接種のページ をご覧下さい。 3. インフルエンザワクチン・フルミスト単独接種 →上記については インフルエンザワクチン・フルミスト単独接種のページ をご覧下さい。 また、当院では注射型に加えてフルミストも取り扱っています。 4. 注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め? →上記については 「注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め?」のページ をご参照ください。 フルミストか注射か、受診前にお確かめください なお、上記予約を取得出来ましたら、予め 当院のインフルエンザワクチン接種前の確認事項 もお読みください。 ★今年からの変更点(重要) 昨年は「フルミストは通常の予防接種と同時に接種出来ません」とご案内していましたが、今年からは通常の予防接種枠でもフルミストを接種していただけるようになりました。 注射が苦手なお子さんは、他のワクチンは注射で、インフルエンザは点鼻で、という組み合わせも可能です。 当院ではフルミストをお勧めする方針ですので、対象となる方は是非ご検討ください。 フルミストは入荷数が限られています。予定数に達した時点で、フルミストの予約受付をいったん締め切らせていただきます。 注射型インフルエンザワクチンの予約は通常どおりお受けします。追加の入荷があり受付を再開できる場合は、このブログでお知らせします。 フルミストを接種出来る方・出来ない方の条件は 「注射型インフルエンザワクチンと経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)、どちらがお勧め?」のページ に詳しく記載していますので、必ずご確認のうえお申し込みください。 1. 通常の予防接種との同時接種 例えば10月5日〜12月末に1歳を...

2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)

今日は。 お子さん方は夏休みが終わり、二学期が始まる頃だと思います。 夏休みの宿題は無事に提出出来ましたでしょうか。 まだまだ暑い日々が続きそうですが、引き続き体調管理にはくれぐれもご注意ください。 なお当院ではまだ見かけませんが、早くも一部の地域ではインフルエンザの流行が始まっています。 当院からも情報提供させていただきますが、引き続き流行状況にはご注意ください。 2026年の当院におけるインフルエンザワクチン接種に関して最初に読んでいただく文面がこのページになります。 例年通りかなりの長文になりますが当院での接種を希望なさる方は以下の文章を一通りお読みください。 その上で、それぞれの方に該当する内容のリンクを一番下に張ってありますのでそちらにお進み下さい。 今年は昨年から変更になった点がいくつかあります。 特に接種開始日・予約開始日と、当院としてのお勧めの接種回数が変わっていますので、まず「★昨年からの主な変更点」からお読みください。 皆様から質問やご意見をお伺いし、説明がわかりにくくて修正した方が良いと判断したときには適宜修正・追加していきます。 ★昨年からの主な変更点 接種開始が早くなります。 昨年は10月14日(火)からでしたが、今年は 2026年9月25日(金) から、空いている枠を順次開放して接種を開始します。 定例の接種枠は 2026年10月5日(月) から動きます。 (上記、流行時期が早くなっていることに少しでも対応できればと思います) 先行してお取りいただける枠は以下の通りです。 ・9月25日(金)16:00〜17:00 ・9月29日(火)9:00〜9:30 ・10月3日(土)13:00〜14:30 上記以外にも接種枠を随時追加する予定です。 Web予約の受付開始も早くなります。 昨年は9月23日からでしたが、今年は 2026年9月13日(日)朝8時 から受付を開始する予定です。 フルミスト(点鼻ワクチン)が通常の予防接種と同時に接種出来るようになりました。 昨年は「フルミストは通常の予防接種時に一緒に接種出来ません」とご案内していましたが、今年からは可能です。 当院では今年、どちらかというとフルミストをお勧めする方針です。 お子さんにとっても当院にとっても負担が少ないためです。 対象年齢・条件に当てはまる方は是非ご検討ください。 なおフルミスト...

軽いやけど(熱傷)は当院でも診察・処置できます。

こんにちは。 お盆が明けましたが、厳しい暑さがまだ続いております。皆様お変わりないでしょうか。 夏の時期は、ホットプレートや花火、熱いスープ、車のシートベルトの金具など、やけどのきっかけになるものが暮らしのあちこちにあります。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、お子さんがやけどをしたとき、「小児科でいいのか、皮膚科なのか、それとも救急車なのか」と迷われる親御さんは少なくありません。 今回は、 軽いやけど(熱傷)であれば当院でも診察と処置ができること、そしてご家庭での応急処置と受診の目安 をまとめておきます。 やけどの重さは「深さ」と「広さ」で決まります 日本熱傷学会は、やけどの重症度を深さと広さの組み合わせで分類しています。 そのうち、2度のやけどが体表面積の15%未満、3度のやけどが2%未満のものは、初期は外来で治療できる範囲とされています。 広さの見当をつけるときは、 そのお子さん自身の手のひら1枚分が、体表面積のおよそ1% にあたると考えてください。 ただし子どもは体が小さいぶん、大人と同じ広さでも脱水を起こしやすく、大人の基準よりも低めに見積もる必要があります。 深さによって、治るまでの日数と傷あとの残り方が変わります。 赤くなるだけのやけど :数日で治り、傷あとは残りません 水ぶくれができる浅いやけど :10日ほどで治り、傷あともほとんど残りません 同じように見えて深いやけど :2週間以上かかり、傷あとが残ることがあります 白や灰色、茶褐色に変わり、さわっても痛みを感じないやけど :1か月以上かかり、傷あとが残ります 熱いお湯によるものは浅く、火によるものは深くなりやすい傾向があります。 もっとも、 受傷した直後は深さを見きわめにくく 、浅く見えたやけどが数日たってから深いと分かることもあります。 最初の手当てと、その後の経過を診ていくことの両方が必要になるのは、このためです。 まず、ご家庭でしていただきたい応急処置 1. 熱源から離し、すぐに水で冷やす まずは熱の元から離し、 5分以上は水道水の流水で冷やしてください。 ただし、小さなお子さんで広い範囲を長く冷やすと、体温が下がりすぎることがあります。 震えが出てきたら切り上げてください。 氷や氷水を直接あてるのも避...

市販薬に似た処方薬(OTC類似薬)の負担見直しについて、意見を提出しました

こんにちは。 厳しい残暑が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、今回は少し医療制度のお話です。 市販薬(OTC医薬品)に似た処方薬の窓口負担が見直される予定であることを受け、当院院長が小児科・アレルギー科の専門医の立場で、厚生労働省の意見公募(パブリックコメント)に意見を提出しました。 お子さんの治療、とくにアトピー性皮膚炎の保湿剤に関わる内容ですので、概要をお知らせしておきます。 何が変わる予定なのか 2027年(令和9年)3月から、市販薬と成分・用量が変わらない処方薬(いわゆる「OTC類似薬」、77成分・約1,100品目)について、薬剤費の4分の1を追加でご負担いただく仕組みが始まる予定です。 解熱鎮痛薬、痰のお薬、便秘のお薬、抗ヒスタミン薬(アレルギーのお薬)、保湿剤など、小児科の外来で日常的に処方するお薬が多く含まれます。 一方で、 こども、がん患者さんや難病患者さん、低所得の方、入院中の方、医師が長期の使用を必要と判断する場合など は、追加負担の対象外とする方針が示されています。 詳しい線引き(例えば「こども」の年齢範囲)はまだ確定しておらず、検討が続いています。国は今年8月に検討状況を「中間とりまとめ」として公表し、現在、広く意見を募集しています(8月20日まで)。 当院が意見を提出した理由 アトピー性皮膚炎の治療は、保湿剤で皮膚のバリアを整えることが土台になります。 症状が良くなってからも保湿を続けることで再発を防ぎ、ステロイド外用薬の使用量を減らせることが、国内の診療ガイドラインにも示されています。 乳幼児では全身に毎日塗るため、1か月に100g以上の保湿剤が必要になることも珍しくありません。 もし費用の心配から塗る量が減ってしまうと、湿疹の悪化に直結します。 さらに、荒れた皮膚からアレルゲンが入り込む「経皮感作(けいひかんさ)」は食物アレルギー発症の主要な経路と考えられており、乳児期のアトピー性皮膚炎を早くしっかり治療したグループでは鶏卵アレルギーの発症が少なかった、という国内の臨床研究も報告されています。 こうした背景から、「保湿剤が出しにくくなる運用にならないように」という点を中心に、次のような意見をお送りしました。 1. こどもは確実に負...

近隣の耳鼻咽喉科の閉院に伴い、当院で対応できること(鼻・耳の症状/熱・咳/舌下免疫療法)

 こんにちは。 相変わらず厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、先ごろ、当院の近隣にあった耳鼻咽喉科、吉田医院様が残念ながら閉院されました。 当院からも、信頼できる近場の耳鼻咽喉科の先生として吉田医院様には、多くの患者さんをご紹介させていただいておりました。 それに伴い、「お子さんの鼻や耳のことで、どこを受診すればよいか迷っている」というお声を、少しずついただくようになりました。 今回は、 お子さんの鼻・耳のよくある症状のうち、当院(小児科・アレルギー科)でも対応・確認できること を、あらためてお知らせします。 あわせて、熱や咳などの一般的な症状、成人(親御さん)のアレルギー性鼻炎、当院で行っている舌下免疫療法についてもご案内します。 はじめに:当院でできること・耳鼻咽喉科にお願いすること 当院は耳鼻咽喉科ではありませんが、小児科・アレルギー科として、お子さんの鼻や耳のよくある症状は、まず当院でも診察できます。 一方で、鼓膜切開やチューブ留置、繰り返す中耳炎の専門的な管理、耳の精密な検査、鼻の処置が必要な場合など、耳鼻咽喉科での専門的な対応が望ましいケースもあります。 その際は、診察のうえで適切な医療機関をご紹介しますので、まずはお気軽にご相談ください。 当院で対応・確認できるお子さんの鼻・耳の症状 1. 鼻づまり・青っぱな(副鼻腔炎=いわゆる「蓄膿」) お子さんの蓄膿(副鼻腔炎)は、多くの場合、当院で対応できます。 「蓄膿」の多くは、風邪をきっかけに起こる急性の副鼻腔炎です。黄色や緑色の鼻水が続く、鼻づまりで寝苦しそう、といった症状を診察し、必要に応じてお薬での治療を行います。 当院ではお子さんの将来のために安易に抗生剤を処方しない方針ですが、どうしても治りが悪く必要と判断した場合には期間や目安を定めて抗生剤を使うこともあります。 また蓄膿が長く続く場合や繰り返す場合には、後述するアレルギー性鼻炎が背景にあることもありますので、あわせて確認させていただきます。 2. 鼻水の吸引(鼻吸い) 当院では、 診察の際に鼻の吸引 を行っています。まだ自分で上手に鼻をかめない乳幼児では、鼻づまりで機嫌が悪い、母乳やミルクが飲みにくい、眠りが浅い、といったことが起こりやすくなります。 鼻水がたまって...

学んだことを診療に還元するために ― 夏の学会参加による休診のお知らせ

 こんにちは。 暑い日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。 水分補給と体調管理には、くれぐれもお気をつけください。 さて、今回はこの夏の休診のお知らせと、あわせて当院が学会参加のために休診をいただくことの背景を、少しお伝えしておきます。 なるべく毎日、診察できるように お子さんの体調が悪いときにすぐ対応できるようにするため、そして親御さんの不安にも応えるためにも、なるべく毎日診察を受けられるようにしておくことは、とても大事なことだと考えています。 当院も、診療できる日はしっかり診療するよう心がけております。 一方で、医学は日々アップデートされていきます その一方で、医学は日々進歩していきます。 学会に参加したり、書物や論文で学んだりと方法はいろいろありますが、いずれにしても自分の医学知識をアップデートし続けることが大事です。 (余談ですが、院長は小児科医が知識をアップデートできるような eラーニング教材 の作成に関わっています。) 以前は常識的な治療だったはずのものが、今では害のある治療だと分かっているのに、知識のアップデートができず、そのままの治療が続けられている ── そうした状況を、小児科医になってからの数十年、これまでに数え切れないほどたくさん見てきました。 しかも、その治療をしている先生ご本人に、たいてい悪気や自覚はないのです。 さらに、若い先生でも古い治療を続けていることがありますし、いわゆる「偉い」先生でも自分の専門外の分野では古い治療を続けていることもあります。 逆に、かなりベテランの先生でも、どんどん新しい知識を学んで治療をアップデートされていることもあります。 年齢や経験年数だけでは決まらない、というのが正直なところです。 院長にとっては、学会(学術集会)で対面で学ぶのが効果的です 院長は、残念ながら(?)書物や雑誌で地道に学ぶよりも、いわゆる学会、つまり学術集会などに参加して対面で学ぶほうが、知識を効果的・効率的に身につけられるようです。 そのため、たまに休診にさせていただき、学術集会で学んでまいります。 そして時には自ら学会で発表し、参加者の方々と学び合えるように心がけています。 先日も名古屋の学会で発表してまいりました 去る7月11日(土)〜12日(日)にも、名古屋で開催された小児臨床アレルギー学会学術大会に参加し、発...

夏休みは「大きなお子さん」の予防接種を見直す好機です

こんにちは。 梅雨が明け、いよいよ夏本番です。夏休みに入り、お子さんと過ごす時間が増えるご家庭も多いことと思います。暑い日が続きますので、水分補給と体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 今回は、小学校高学年から高校生くらいの「大きなお子さん」の予防接種についてのお話です。夏休みのうちに、接種の打ち残しがないか見直しておきましょう。 赤ちゃんのころは接種スケジュールをこまめに管理していても、お子さんの成長とともに予防接種から足が遠のいてしまう親御さんは少なくありません。学校が休みの夏は、その「打ち残し」を確認して整えるよい機会になります。 なぜ夏休みが予防接種に向いているのか 大きなお子さんは、平日は学校や部活動、習い事で日中の時間がふさがりがちです。接種の予定が組めないまま、気づけば対象年齢を過ぎていた、ということも起こります。 その点、夏休みには次の利点があります。 平日の日中に受診の時間を取りやすい 接種後に発熱やだるさが出ても、自宅でゆっくり休める HPVワクチンのように複数回・数か月かけて打つワクチンも、夏に始めれば年度内に終えやすい 進級・進学や受験、大切な学校行事の直前を避けて計画できる 学校が休みの今のうちに、一度スケジュールを立てておくことをおすすめします。 まずは母子手帳で接種歴を確認しましょう 打ち残しがあるかどうかは、母子手帳の予防接種の記録で確かめられます。久しぶりに開くと、「この欄が空いたままだった」と気づくことも珍しくありません。これからご案内するワクチンを中心に、接種済みの欄と空欄を見比べてみてください。 ご自宅で判断が難しいときは、母子手帳をお持ちいただければ当院で一緒に確認させていただきます。 夏休みに見直したい 大きなお子さんの予防接種 1. HPVワクチン(子宮頸がんなどの予防) 小学6年生から高校1年生相当の女子は、HPVワクチンを公費で受けられます。子宮頸がんをはじめ、HPV(ヒトパピローマウイルス)が関わるいくつかの病気を予防するワクチンです。 現在の定期接種では、9種類のウイルス型に対応した9価ワクチンを使っています。15歳になる前に1回目を接種した場合は合計2回、15歳を過ぎてから始める場合は合計3回の接種になります。いずれも数か月かけて打ちますので、高校1年生の学...

食物アレルギーをお持ちの方の外食について

こんにちは。 関東も梅雨明けし、一気に真夏日が続くようになりましたね。お子さんが夏休みに入られたご家庭も多いのではないでしょうか。 夏休みは、ご家族で外食する機会が増える時期かと思います。そこで今回は、食物アレルギーをお持ちのお子さんとの外食について、当院のスタッフ(アレルギー疾患療養指導士)より、ちょっとしたお話をさせていただきます。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 最近の外食は、アレルギー情報が確認しづらくなっています 最近チェーン店などで外食をすると、タッチパネルでの注文やセルフ会計が増えて、入店から会計まで店員さんと接する場面がほとんどないお店も見かけるようになりました。便利になった一方で、アレルギーのある方にとっては、情報を確認しづらくなった面もあります。 実際に外食をしていて、次のような場面によく出会います。 紙のメニューには、アレルギー成分の記載がないものが増えました タッチパネルでも、メニューとは別に「アレルギー情報」という項目をわざわざタップしないと表示されないことがあります タップして表示されても、表示が義務づけられた品目しか載っておらず、店員さんに尋ねても「分かりません」と言われてしまうことも増えています そもそも、法律でアレルギー表示が義務づけられているのは、袋や容器に包装された加工食品です。お店でその場で調理される外食のメニューは表示の義務がなく、お店ごとの自主的な取り組みで情報提供が行われているのが現状です。だからこそ、表示をうのみにせず、自分から確認する姿勢が大切になります。 スタッフの失敗談:タコライスに入っていたナッツ ここで、私自身の失敗談をお話しさせてください。 先日、マカダミアナッツとヘーゼルナッツのアレルギーがある息子と外食をしたときのことです。タコライスを注文したのですが、食べた息子が「ナッツが入っている」と言うので、慌てて私も味見をしました。確かにナッツの風味がします。 店員さんに確認したところ「いろいろなナッツが使われています」との返事で、タッチパネルのアレルギー情報を見ても「くるみ」としか分かりませんでした。幸い大事には至りませんでしたが、自分の思い込みだけで注文するのは危険だと、あらためて実感しました。 あとから振り返ると、原因は次の2つの思い込みでした。 「タ...

地域の子どもたちを、クリニックの中と外から

  こんにちは。 暑い日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、今回は当院の診療から少し離れて、院長がクリニックの外で地域のために担わせていただいている役割をご紹介します。 診察室でお会いする姿とはまた別の形でも、地域の子どもたちの健康に関わらせていただく機会が少なくありません。 クリニックの外でも、子どもたちのために 十日市場こどもクリニックの院長は、日々の診療に加えて、地域の学校や園、医師会や学会などでもさまざまな役割をいただいております。 診察室の中だけでなく、その外からも子どもたちの健やかな成長を支えていくこと。 それもまた、地域のかかりつけ医としての大切な務めではないでしょうか。 現在たずさわっている主な活動を、順にご紹介させていただきます。 学校医として 地域の小・中学校で、学校医を務めております。 横浜市立中山小学校 横浜市立霧が丘学園中学部 横浜三育小学校 学校医の役割は、健康診断や保健相談、感染症が流行したときの助言など、子どもたちが安心して学校生活を送れるよう学校と連携することです。 また学校によっては学校保健委員会に出席して生徒さんと一緒に学ぶこともあります。 日ごろ当院に通ってくださるお子さんの、学校での毎日を見守るのも、学校医の役目のひとつだと感じております。 園医として 近隣の幼稚園・保育園では、園医を担当しております。 三陽幼稚園 ・ 三陽保育園 みどりひよこ園 スマイル十日市場保育園 ポピンズナーサリースクール十日市場 ピノキオ保育園 スターチャイルドナーサリー長津田 わかばの森保育園 もりの台保育園 小さなお子さんの健康診断や、園での感染症対策、生活面のご相談などに関わります。 上記幼稚園・保育園の健康診断に出席出来なかった方は当院で代わりに健康診断を行うこともあります。そして入園前健康診断も承っております。 (上記健康診断の手続きについては各保育園・幼稚園に確認してください。) 保育園・幼稚園の時期は体調を崩しやすく、ご家庭でも心配が尽きないころかもしれません。 園と連携しながら、小さなお子さんの毎日を支えてまいります。 医師会での活動 地域医療を支える医師会でも、活動に加わらせていただくようになりました。 横浜市医師会 部会員 横浜市緑区医師会 運営委員・理事...

第1回 ひだまりカフェを開催しました☀️

先日、6月25日に当院待合室にて「第1回 ひだまりカフェ」を開催しました。 お忙しい中ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。 今回のテーマは**「夏のスキンケア」**。 汗対策や日焼け止めの選び方、夏に気をつけたいお子さんのお肌のケアについてお話しさせていただきました。 また、参加されたパパママ同士で育児のお話をしたり、お子さんの様子について情報交換をしたりと、終始和やかな雰囲気の中で過ごすことができました。 「同じ月齢くらいの赤ちゃんを育てている人が近所に住んでいると知れて嬉しかったです。」 「とても素敵な会でした。」 「あせものことも気になっていたのでお話聴けて良かったです。」 「少人数でちょっとしたことも話しやすい雰囲気が良かったです。」 「ぜひまた開催していただきたいです。」 そんな嬉しいお声もいただき、スタッフ一同とても励みになりました。 ひだまりカフェは、育児の悩みを相談したり、ほっと一息ついたりできる、あたたかな交流の場を目指しています。 今後も、季節に合わせたテーマや子育てに役立つ内容を取り入れながら開催していく予定です。 「ちょっと話を聞いてほしいな」 「誰かと育児のことを話したいな」 そんな時は、ぜひお気軽にご参加ください。 次回の開催もどうぞお楽しみに♪ ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。 ※参加者の皆さまに掲載の許可をいただいた上で写真を掲載しています。 ※院長より:今回はスタッフによる投稿です。

世界190研究のメタ解析でも、湿疹を早めに治すことが食物アレルギー予防につながると分かりました

こんにちは。 梅雨の蒸し暑い日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、 先日ご紹介した「赤ちゃんの湿疹を早めに治すと食物アレルギーも減るかもしれません」 では、国内で行われたランダム化比較試験 PACI-ON 研究をご紹介しました。今回はそれを補完するように、 世界40か国・190研究・約280万人の子どもをまとめて分析した最新の論文 をご紹介します。 どんな研究だったのか 「メタ解析」とは、世界中で行われた似たテーマの研究をまとめて、ひとつの大きな結論を導き出す研究方法です。今回ご紹介する研究は、2026年2月に小児科の国際的な医学誌 JAMA Pediatrics に掲載されたメタ解析で、 40か国で行われた190本の研究、合わせて約280万人のお子さんのデータ をまとめたものです。 「6歳までに食物アレルギーがどれくらいの割合で起こるのか」「どんなお子さんがなりやすいのか」を、可能な限り厳密な方法(実際の食物経口負荷試験で確定診断されたものに限る、など)で整理しています。 どんなことが分かったのか 研究で示された主な結果を、当院から見て大事だと思うものに絞ってまとめます。 1. 6歳までに、およそ20人に1人(4.7%)が食物アレルギーになります 実際の食物経口負荷試験で確かめられた数字としては、6歳までに約4.7%のお子さんが食物アレルギーを発症することが示されました。 2. 食物アレルギーになりやすいお子さんのサイン 論文で「特に関連が強い」と整理された早期のサインのうち、ご家庭でも分かりやすいものを挙げます。括弧の中の倍率は「そのサインがある子は、ない子に比べて何倍食物アレルギーになりやすいか」のおおよその目安です。 赤ちゃんの湿疹(アトピー性皮膚炎)が生後1年以内にある :約 4 倍 アレルギー性鼻炎や結膜炎がある :約 3 倍 離乳食でピーナッツを1歳以降に遅らせて食べさせ始めた :約 2.5 倍(魚・卵・果物の導入が遅れた場合も同じ方向の関連が見られました) ご両親や兄弟姉妹に食物アレルギーがある :約 2 倍 生後1か月以内に抗菌薬(抗生物質)を使ったことがある :論文では「主要なリスク因子の一つ」として位置づけられています。ただし、生後1か月以内...

赤ちゃんの湿疹を早めに治すと、食物アレルギーも減るかもしれません!

  こんにちは。 梅雨入りして蒸し暑い日が続き、汗による湿疹の悪化やあせもで受診されるお子さんが増えてきました。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、今年の3月、国立成育医療研究センターから「赤ちゃんの湿疹(アトピー性皮膚炎)を早めにしっかり治療すると、3歳の時点で食物アレルギーになるお子さんが少なかった」という研究結果が発表されました( 元のお知らせはこちら )。 これは当院がふだん診察室でお話ししている内容と重なる、子育て中のご家庭にとっても励みになる結果です。 今回はその研究を、なるべくやさしい言葉でご紹介します。 どんな研究だったのか 国立成育医療研究センターを中心とした全国16の医療機関が、生後2〜3か月ごろにアトピー性皮膚炎と診断された赤ちゃん650人を、くじ引きのようにランダムに2つのグループに分けて比べました。 早めにしっかり治療したグループ :症状が出てきた段階で塗り薬で炎症をしっかり抑え、よくなった後もぶり返しを防ぐために、状態のよい肌にも間隔をあけながら塗り薬を続けたグループ これまでのやり方で治療したグループ :症状が出てきたら塗り、よくなったら塗るのをやめる、というガイドライン通りのグループ この治療を生後28週まで続け、その後は通常の診療を行いながら、3歳になるまで、食物アレルギー・お肌の状態・身長と体重・他のアレルギーの病気を比較しました。 このグループは2023年にも「早めにしっかり治療すると、生後28週時点で卵アレルギーが減る」という結果を発表しています。 今回は、その効果が3歳まで続くかどうかを確かめるために行われた追跡研究です。 3歳の時点で分かったこと 研究で示された結果をまとめます。 1. 食物アレルギー全体が少なかった 3歳の時点で何らかの食物アレルギーがあったお子さんは、早めにしっかり治療したグループで47.4%、これまでのやり方のグループで58.8% 早めにしっかり治療したグループで、はっきりと少ない結果でした 2. 特に「生卵」のアレルギーで差がはっきり出た 生卵のアレルギーが過去にあったお子さんは、早めにしっかり治療したグループで30.4%、これまでのやり方のグループで40.5% 一方で、加熱した卵については、ほぼすべてのお子さんが3歳までに食べら...

「最近、ブログが毎日更新されているのはなぜ?」 ― 当院でのAIの使い方、ちょっとタネ明かし

  「最近、ブログが毎日更新されているのはなぜ?」 ― 当院でのAIの使い方、ちょっとタネ明かし こんにちは。十日市場こどもクリニックです。 最近、当院のブログをご覧になって「あれ、前はたまにしか更新されていなかったのに、急に毎日のように記事が増えている?」とお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。 実はこれには、ちょっとしたタネがあります。 今回は、当院が「AI(人工知能)」をどのように使っているのか、そして なぜブログを毎日更新できるようになったのか を、できるだけ分かりやすくタネ明かししてみたいと思います。 まず大前提:診察と診断は、医師が行います いちばん大切なことからお伝えします。 お子さんの診察・診断・治療方針の決定は、すべて医師(院長)が責任をもって行っています。 AIがお子さんを診断したり、お薬を決めたりすることはありません。 当院でAIを使っているのは、おもに次のような「裏方の作業」です。 このブログや、待合室・院内でお配りする説明資料の下書きづくり 予防接種のスケジュールなど、情報を分かりやすく整理する作業 院内の事務作業(書類のたたき台づくりなど) 最新の医学情報やAIに関する情報を、日々集める作業 いわば、 文章を整えたり、調べものを手伝ってもらう「優秀なアシスタント」 として使っている、とイメージしていただくと近いかもしれません。 タネ明かし①:AIが「下書き」を手伝ってくれるから これまで院長は、ブログ記事をすべて一から手書きで書いていました。 診療の合間に文章を書くのはなかなか大変で、どうしても更新は「たまに」になりがちでした。 今は、記事の 下書きづくりをAIに手伝ってもらう ことで、その分の時間を短縮できるようになりました。 空いた時間を、院長が 「どう説明すれば伝わるか」を考えることや、内容を正確にチェックすること に使えるようになった ― これが、更新が増えた一番の理由です。 タネ明かし②:AIが「最新情報の収集」も手伝ってくれるから もう一つの理由が、情報集めです。 医学の世界もAIの世界も、新しい知識が日々アップデートされていきます。 これらを一人で追いかけ続けるのは、とても時間がかかります。 当院では、こうした 最新の医学知識やAIに関する情報を、AIが日々集めて整理する 仕組みを取り入れています。 集まっ...