こんにちは。
スギ花粉のシーズンはひと段落しましたが、実はこの時期こそ、花粉症対策を考えるのに良いタイミングです。
今回は、子どもの花粉症はいつ小児科に相談すればよいかについてまとめておきます。
子どもの花粉症は珍しくありません
「花粉症は大人の病気」というイメージがあるかもしれませんが、近年は花粉症のお子さんが増えており、低年齢化も進んでいます。未就学のうちから症状が出るお子さんも珍しくありません。
次のような様子があれば、一度小児科でご相談ください。
- 透明なサラサラした鼻水、くしゃみ、鼻づまりが2週間以上続く
- 毎年、同じ季節に同じような症状が出る
- 目をかゆがる、しきりに目や鼻をこする
- 鼻づまりで、いびき・口呼吸・寝苦しさがある
- 鼻症状のせいか、日中ぼーっとしている、集中できない様子がある
「風邪が長引いているのかな?」と思っていたら花粉症やダニによるアレルギー性鼻炎だった、ということはよくあります。発熱がなく、透明な鼻水と目のかゆみが続く場合は、アレルギーの可能性を考えます。
相談するタイミングは3つあります
1. シーズン中:症状がつらそうなとき
症状が出ているときの様子は、診断の大事な手がかりです。我慢させずにご相談ください。お子さんの年齢や症状に合わせて、内服薬・点鼻薬・点眼薬で症状を和らげます。
2. シーズン前:毎年つらくなると分かっているとき
毎年症状が出るお子さんは、本格的な飛散が始まる前からお薬を開始することで、シーズン中の症状を軽くすることが期待できます。スギ花粉なら1月頃までにご相談いただくのがお勧めです。
3. シーズン後:来年に向けて体質から治療したいとき(今の時期です)
「毎年薬を飲んでいるけど、来年もまた同じことの繰り返し……」という方には、舌下免疫療法という選択肢があります。これは、花粉が飛んでいない今の時期にしか始められない治療です。次でご説明します。
舌下免疫療法という選択肢
舌下免疫療法は、アレルギーの原因(スギ花粉・ダニ)のエキスを含むお薬を毎日舌の下に投与し、原因物質に対する体の反応を変えていく治療法です。症状を一時的に抑えるお薬とは異なり、アレルギーの原因に働きかける治療で、健康保険が適用されます。
- 対象:スギ花粉症と、ダニによるアレルギー性鼻炎
- 年齢:お薬を1分間舌の下に保持できることが必要で、おおむね5歳以上が目安です
- 期間:3〜5年の継続が推奨されます
- 当院ではスギ5年、ダニ4年をお勧めしています。
- 開始時期:スギ花粉症の場合、花粉が飛散していない時期(おおむね6月〜11月頃)にしか開始できません。ダニは通年で開始できます
毎日の服用を数年間続ける治療ですので、開始前に診察でメリットと注意点を丁寧にご説明します。ご興味のある方はまずご相談ください。
親御さんの花粉症・ダニアレルギーもご相談ください
当院では、お子さんだけでなく、親御さんのスギ花粉症やダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法も行っています。
そして、可能であれば親子一緒に治療を始めることをお勧めしています。
- 毎日の服用を数年間続ける治療なので、親子で一緒に取り組むと習慣にしやすく、続けやすくなります
- 通院もお子さんの受診と同じタイミングで済ませられます
「自分も毎年花粉症がつらい」という親御さんは、お子さんのご相談の際にあわせてお声がけください。
受診の際は必ずWeb予約をお願いします
当院は完全予約制です。受診の際は必ず Web予約 をお取りいただき、あわせて Web問診 の入力をお願いいたします。初めての方もWeb予約から登録できます。
診察の際には、症状の出る季節・時間帯、目のかゆみの有無、睡眠や日中の様子への影響、これまで使ったお薬(市販薬も含めて。お薬手帳をご持参ください)、ご家族のアレルギーについて教えていただけると、診断と治療方針の参考になります。
最後に
花粉症やアレルギー性鼻炎は、「毎年のことだから」と我慢してしまいがちな病気です。しかし、適切な治療によって、症状に悩まされずに春を過ごすことを目指せます。
お子さんの鼻や目の症状が気になる方も、親子での舌下免疫療法にご興味のある方も、どうぞお気軽にご相談ください。
今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。
アレルギー受診シリーズの記事
- 子どものアトピー性皮膚炎で受診するとき、伝えていただきたいこと
- 子どもの食物アレルギーが心配なとき、受診前に整理したいこと
- 食物アレルギーのあるお子さんの園・学校生活
- 子どもの喘息が心配なときに小児科で相談するポイント
- 子どもの花粉症はいつ小児科に相談する?
関連リンク
コメント
コメントを投稿