「最近、ブログが毎日更新されているのはなぜ?」
― 当院でのAIの使い方、ちょっとタネ明かし
こんにちは。十日市場こどもクリニックです。
最近、当院のブログをご覧になって「あれ、前はたまにしか更新されていなかったのに、急に毎日のように記事が増えている?」とお気づきになった方もいらっしゃるかもしれません。
実はこれには、ちょっとしたタネがあります。
今回は、当院が「AI(人工知能)」をどのように使っているのか、そしてなぜブログを毎日更新できるようになったのかを、できるだけ分かりやすくタネ明かししてみたいと思います。
まず大前提:診察と診断は、医師が行います
いちばん大切なことからお伝えします。
お子さんの診察・診断・治療方針の決定は、すべて医師(院長)が責任をもって行っています。
AIがお子さんを診断したり、お薬を決めたりすることはありません。
当院でAIを使っているのは、おもに次のような「裏方の作業」です。
- このブログや、待合室・院内でお配りする説明資料の下書きづくり
- 予防接種のスケジュールなど、情報を分かりやすく整理する作業
- 院内の事務作業(書類のたたき台づくりなど)
- 最新の医学情報やAIに関する情報を、日々集める作業
いわば、文章を整えたり、調べものを手伝ってもらう「優秀なアシスタント」として使っている、とイメージしていただくと近いかもしれません。
タネ明かし①:AIが「下書き」を手伝ってくれるから
これまで院長は、ブログ記事をすべて一から手書きで書いていました。
診療の合間に文章を書くのはなかなか大変で、どうしても更新は「たまに」になりがちでした。
今は、記事の下書きづくりをAIに手伝ってもらうことで、その分の時間を短縮できるようになりました。
空いた時間を、院長が「どう説明すれば伝わるか」を考えることや、内容を正確にチェックすることに使えるようになった ― これが、更新が増えた一番の理由です。
タネ明かし②:AIが「最新情報の収集」も手伝ってくれるから
もう一つの理由が、情報集めです。
医学の世界もAIの世界も、新しい知識が日々アップデートされていきます。
これらを一人で追いかけ続けるのは、とても時間がかかります。
当院では、こうした最新の医学知識やAIに関する情報を、AIが日々集めて整理する仕組みを取り入れています。
集まった情報はそのまま使うのではなく、院長が一つひとつ目を通し、正しいもの・お伝えする価値があるものを選び取ってから、ブログや院内の資料に反映しています。
医学的な調べ物には、医療専門のAIを使っています
医学的な内容を調べるときは、一般的なAIではなく、医療・学術の専門 AIを使っているのもポイントです。
当院でおもに使っているのは、次のようなサービスです。
- OpenEvidence(オープンエビデンス)… 医療従事者向けに作られたAIで、医学論文や診療ガイドラインといった信頼できる根拠(エビデンス)にもとづいて、臨床上の疑問に答えてくれます。
- Consensus(コンセンサス)… 査読(専門家どうしのチェック)を経た学術論文の中から、関連する研究を探し出してまとめてくれる、論文検索のためのAIです。
こうした専門のAIを使うことで、根拠のはっきりした、医学的に適切な情報を効率よく集めることができます。
もちろん、これらのAIが示した情報も、最終的には院長が出典や内容を確認したうえで、皆さまにお伝えしています。
タネ明かし③:知識をためる「専用のメモシステム」を使っています
ここからが少し専門的なタネ明かしです。
当院では、AIを上手に使うために、院長専用のメモシステムを土台にしています。
これは、院長が日々ためている知識やメモ ― たとえば「この病気はこう説明すると分かりやすい」「この資料はここが大事」といったノート ― を、整理してためておくための"知識の倉庫"のようなものです。
AIが集めてきた最新情報も、ここに整理してためていきます。
料理にたとえると…
AIは「とても腕のいい料理人」ですが、料理人だけでは料理は作れません。
良い「食材」が必要です。
当院では、この食材にあたる"知識のメモ"を院長が日ごろからコツコツとためておき、それをAIに渡しています。
つまり、「どのAIを使うか」よりも「AIに何を渡すか」のほうが大事、という考え方で運用しています。
良い食材(=院長が確認した正しい知識)を渡すからこそ、AIも当院らしい、信頼できる文章を作ってくれるのです。
いちばん気になる「個人情報」について
患者さんの氏名・カルテの内容・検査結果といった個人情報を、AIに入力することは一切ありません。
当院がAIに渡しているのは、一般的な病気の説明や、公開しても問題のない情報だけです。
お子さんやご家族の情報が外部のAIに送られることはありません。
院長は「個人情報保護士」の資格を持っており、個人情報の取り扱いについては、関連するルールやガイドラインを踏まえ、慎重かつ適切に対応するよう努めています。
新しい技術を取り入れる際にも、「便利かどうか」より先に「個人情報を守れるか」を確認することを大切にしています。ど
うぞご安心ください。
AIに「任せること」と「任せないこと」
当院では、AIに任せる部分と、人(院長)が必ず行う部分を、はっきり分けています。
AIに手伝ってもらうこと
- 文章を読みやすく整える
- たくさんの情報を分かりやすくまとめる
- 最新の医学・AI情報を集めて整理する(医学的な調べ物には専門AIを使用)
- 下書きをつくる、表現を提案する
必ず人(院長)が行うこと
- 集まった情報のうち、どれが正しく、何を伝えるべきかの判断
- 医学的な内容が正確かどうかの最終チェック
- 診察・診断・治療など、医療そのものの判断
AIが下書きした文章や、AIが集めてきた情報を、そのまま公開することはありません。
必ず院長が医学的な正確さと表現を一つひとつ確認し、責任をもって手を入れたうえで、皆さまにお届けしています。
このブログも、もちろんそうしてつくられています。
この記事のまとめ
- ブログ更新が増えたのは、下書きと情報収集をAIが手伝っているから
- 医学的な調べ物には、OpenEvidenceやConsensusなどの専門AIを使っています
- 診察・診断・治療は、すべて医師が行います
- 患者さんの個人情報をAIに入力することはありません(院長は個人情報保護士の資格を保有)
- AIが集めた情報も下書きも、必ず院長が確認・修正してから公開しています
新しい技術は、正しく、安全に使ってこそ皆さまのお役に立てると考えています。
当院は、これからも「便利だから」だけで飛びつくのではなく、安全と正確さを第一に、AIと付き合っていきます。
これからのブログ更新も、どうぞお楽しみに。
ご不明な点やご心配なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
※本記事は、当院でのAI活用について一般の方向けにご説明したものです。
※当院では、医療・個人情報の取り扱いについて、国の関連ガイドライン等を確認しながら運用しています(2026年6月時点)。
休診日:木曜・日曜・祝日・第1・第3・第5土曜
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