こんにちは。 新年度が始まって2ヶ月ほどが経ち、新しい園や学校での生活に慣れてきたお子さんも多い時期かと思います。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、食物アレルギーのあるお子さんの保護者の方にとって、園や学校での給食・おやつは大きな心配ごとのひとつです。 今回は、 食物アレルギーのあるお子さんが園・学校生活を安全に送るために知っておいていただきたいこと をまとめておきます。 園・学校での対応は「生活管理指導表」が基本です 保育園・幼稚園・学校で食物アレルギーの対応(給食の除去など)を受けるには、医師が記載する 「生活管理指導表」 の提出が基本となります。 保護者の方の申告だけではなく、医師の診断に基づいて園・学校が対応する仕組みになっており、原則として 毎年の更新(提出) が必要です。 また、園や学校の給食では、ご家庭と違って「少しだけ食べる」という細かい調整が難しいため、 食品ごとに「除去する」か「解除する(みんなと同じものを食べる)」かのどちらかで対応する のが基本です。 だからこそ、ご家庭でどこまで食べられるようになっているかを医師が正確に把握し、除去が本当に必要な食品だけに絞っていくことが大切になります。 毎年の更新は「除去を見直すチャンス」です 子どもの食物アレルギーは、成長とともに食べられるようになっていくことが多い病気です。 「去年と同じ内容でそのまま更新」を繰り返していると、本当は食べられるようになっているのに除去を続けてしまっている、ということが起こり得ます。 当院では正確な診断に基づく 「必要最小限の除去」 を基本方針とし、必要に応じて外来での経口食物負荷試験を行いながら、食べられる範囲を一緒に確認しています。 生活管理指導表の更新のタイミングは、除去解除に向けて診断を見直す良い機会です。ぜひ更新のたびにご相談ください。 生活管理指導表をご希望の方へ:提出期限の1週間以上前にご来院ください 当院では、生活管理指導表などの「診断書」を発行しています。アレルギー専門医の立場から、詳細な問診や適切な検査を行ったうえで記載いたします。 ただし、診察当日にその場ですぐ発行できるとは限りません。 提出期限の1週間以上前 を目安に、余裕をもってご来院ください。 受診の際は必ず Web予約 をお取りいただき、あわせて Web問診 の...
こんにちは。 蒸し暑い日が続いておりますが、皆様お変わりないでしょうか。 体調管理にはくれぐれもお気をつけください。 さて、離乳食を進めていると「この食材、食べさせて大丈夫かな?」「さっき食べた後に口のまわりが赤くなったけど、アレルギー?」と心配になる場面があるかと思います。 今回は、 お子さんの食物アレルギーが心配で当院を受診される前に、ぜひ整理しておいていただきたいこと をまとめておきます。 なぜ「整理しておくこと」が大切なのか 食物アレルギーの診断で一番大切なのは、血液検査の数値ではなく、 「何を、どれだけ食べて、どのくらい時間が経ってから、どんな症状が出たか」という実際のエピソード です。 血液検査はあくまでも参考情報のひとつです。数値が低くても症状が出ることがありますし、逆に数値が高くても問題なく食べられることもあります。 だからこそ、食べたときの状況を詳しく教えていただくことが、正確な診断への一番の近道になります。 受診前に整理していただきたいこと 1. 何を食べたか 食品名(卵なら「加熱した卵黄だけ」「半熟の卵白も」など、できるだけ具体的に) 加工品の場合は商品名( パッケージの原材料表示を写真に撮っておく のがお勧めです) 生か、加熱してあるか 食べた量(ひとくち、小さじ1、半分くらい、など大まかで結構です) 2. どんな症状が、どこに出たか 皮膚の症状(口のまわりの赤み、じんましん、全身の発疹など) 皮膚以外の症状(咳、ゼーゼー、嘔吐、下痢、ぐったり、など) 症状が出ているときの写真 があると、診断の大きな助けになります 3. 食べてから症状が出るまでの時間 食べた直後か、30分後か、2時間後か 症状がどのくらいで消えたか 4. その食品を食べた「これまで」と「その後」 同じ食品を以前にも食べたことがあるか、そのときはどうだったか 症状が出た後、もう一度食べたか、そのときはどうだったか 「以前は問題なく食べられた」「その後少量なら大丈夫だった」という情報は、とても重要な手がかりになります。 5. そのときの対応と、その日の体調 お薬を飲んだか、医療機関を受診したか、様子を見ていたら自然に消えたか その日の体調(風邪気味だった、直後に運動やお風呂があった、など) 6. ふだんの肌の状態と、ご家族のアレルギー 湿疹や肌荒れ、アトピー性皮膚炎の...