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当院受診に関してのポイント集:アレルギー外来(2026年9月改訂)

横浜市緑区では数少ないアレルギー専門医として、主にお子さんを対象とした完全予約制のアレルギー外来を開いています。

まだの方は、先に【受診前に必ずお読みください】当院の受診ルールまとめもご覧ください。

長くなりますので、前半に当院のアレルギー診療の特徴、後半に受診の段取りと注意点をまとめました。

まず、赤ちゃんの肌をきれいにしましょう

この数年で、赤ちゃんの肌荒れ(乳児湿疹、乳児アトピー性皮膚炎)と食物アレルギーに強い関係があることが分かってきました。

皮膚が荒れていると、そこから食べ物やダニが入ってきます。それが将来のアレルギーの元になります。

これまでは、こういう扱いが多かったように見えます。赤ちゃんの肌荒れはある程度しかたない。石けんは使わなくてよい。ステロイドはなるべく使わずに様子を見る。

そうして放置された肌荒れが、「アレルギーマーチ」の元になります。食物アレルギー・気管支喘息・アレルギー性鼻炎が次々と出てくる状態です。お子さんがずっとアレルギーで困り続けることになりかねません。

肌荒れが気になる赤ちゃん、乳児湿疹のある赤ちゃんは、なるべく早く治療を始めてください。 できれば生後3〜4か月までです。

正しいスキンケアと、必要な場合はステロイドの塗り薬。お肌をつるつるに保つことが大切です。

2023年3月に、こんなデータが発表されました。乳児アトピー性皮膚炎(乳児湿疹)を早めにきちんと治療すると、卵アレルギーになるお子さんがおよそ4分の1減る。「PACI study」で検索していただくと、おおまかな情報が出てきます。

さらに、お肌をつるつるに保ったうえで離乳食を工夫すると、食物アレルギーが防げるかもしれないことも分かってきました。こちらは「petit study」で検索できます。

食物アレルギーが出てからでも、当院で専門病院に準じた対応はできます。それでも、長年多くの食物アレルギーのお子さんを診てきた立場から言えば、予防できるに越したことはありません。

心当たりのある赤ちゃんの親御さんは、気軽に当院か、近くの食物アレルギー診療が得意な小児科にお子さんをお連れください。赤ちゃんのスキンケアの大切さを分かっている小児科、という意味です。

食物アレルギー ―「食べない」より「少しずつ食べる」

食物アレルギーは、少しでも食べておいたほうが治りがよいことが分かってきました。逆に食べないと、治らないどころか食べられなくなっていきます。

とはいえ、たくさん食べるとゼーゼーするなど強い症状が出るお子さんもいます。どのタイミングでどのくらい食べればよいか、さじ加減が難しいところです。ここは専門家の領域ですので、ご相談ください。

他のクリニックで「とりあえず◯歳までは□□を食べるのはやめておきましょう」と言われた。親御さんが疑問に思って受診され、実は相当量を食べられると分かった。そういうお子さんがかなり通院されています。食べられる量がだんだん増えている方も多いです。

開院当初は、経口食物負荷試験を院内で積極的に行っていました。開業小児科医としては多いほうで、かつては年間100回以上。主治医として通算2,000件以上を経験しています。大学病院で担当としてお手伝いした分も、数百人単位でいらっしゃいます。

コロナ禍を機に、やり方を変えました。採血のデータ、皮膚の状態、症状が出たときの状況と程度。これらと最近の知識・経験から、安全と思われる量を見立てます。ご自宅でその量を続けていただき、少しずつ増やしていく方法です。ゆっくりにはなりますが、大多数の方を安全に治療できるようになりました。

いまは院内での負荷試験は、本当に必要と判断した方だけ、年間数名に限っています。

専門家から見ても明らかに難しい方は、無理をせず適切な時期に専門施設へご紹介します。重症の牛乳アレルギーで経口免疫療法をご希望の方などです。珍しいタイプのアレルギー、リスクの高い治療は専門施設で。喘息や皮膚、鼻の治療は、小回りの利く地元のかかりつけ医として担当する。そんな「スキマを埋める」形で一緒に診ているお子さんも多数いらっしゃいます。

逆の形の方も多くいらっしゃいます。食物アレルギーや舌下免疫療法のために定期通院し、普段の風邪や予防接種は近くのかかりつけの先生、というパターンです。

最近は、赤ちゃんが吐いたり下痢をしたりするタイプのアレルギー(乳児消化管アレルギー)が急に増えています。まだ分かっていないことの多い分野ですが、当院でも対応できます。

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎 ― 塗り方まで一緒に見ます

お子さんの乳児湿疹、アトピー性皮膚炎の治療も積極的に行っています。

肌をきれいな状態に保つことで、将来の多くのアレルギーを予防できることが分かってきました。肌の調子がよくなって親子ともに余計な苦労をしなくて済むこと。それに加えて、食物アレルギーやダニアレルギーを防ぐこと。この2つのために、赤ちゃんの皮膚は丁寧に治療します。

目的は、薬を出すことではありません。 皮膚の状態をよくして、よい状態を保つことです。

ですから、塗り薬をお渡しするだけで終わりにはしません。使い方の説明、スキンケアの説明、実際にどう使えているかの確認まで行います。

その結果、他のクリニックで肌荒れが改善しなかったお子さんが、明らかによい状態を保てている。使う薬の種類は前の先生と同じでもです。そういう方が今でも多数通院されています。

この数年、ステロイド以外でアトピー性皮膚炎に使える薬が相次いで発売されました。これらも組み合わせて、そのお子さんに合った治療を心がけています。

赤ちゃんの湿疹・アトピー性皮膚炎は徹底的に治療します。それ以上の年齢の方は、お子さんとご家族がより快適に過ごせることを目標に、柔軟に対応しています。

十分に塗り薬を使っても症状がどうしてもおさまらない方には、デュピクセントという注射薬による治療も行っています。当院で半年以上治療を続けても、という場合です。他院の治療で困っていて、当院に定期通院できる方は、気軽にご相談ください。

ただし、診ているのは小児科医であって皮膚科医ではありません。乳児湿疹やアトピー性皮膚炎ではなさそうなときは、無理をせず近隣の皮膚科の先生をお勧めしています。守備範囲を超えると判断したとき、たとえば水いぼ(伝染性軟属腫)も同じです。

舌下免疫療法(スギ花粉症・ダニ)

花粉症=季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎の治療も、専門医として積極的に行っています。ダニアレルギー=通年性アレルギー性鼻炎の免疫療法も同じです。

毎春、スギ・ヒノキ花粉が飛ぶ期間を中心に多くの方がお越しになります。まず原因をはっきりさせ(採血でデータを確認することが多いです)、花粉症と診断すれば必要なお薬の治療を行います。

最近は小さなお子さんの花粉症が増えています。昔は信じられませんでしたが、今では3歳以上なら普通にいらっしゃいます。2歳台で診断が確定した方も相当数おられます。一方、小さなお子さんだと、花粉症と思いきや風邪が長引いていたり、副鼻腔炎があったりもします。気になる方は一度気軽に受診してください。

ふだんから鼻水が止まらない、鼻が詰まる。そういう方はダニアレルギーが多いです。ご自分では症状に気づいていないお子さんもたくさんいらっしゃいます。

2025年8月には、ダニの舌下免疫療法が小児の入院を大きく減らすというデータが発表されました。抗菌薬を使う量も減り、医療費への影響は少ない。実際の診療でも有効な治療法だという報告です。ご興味のある方はこちらをご覧ください。

舌下免疫療法は、十日市場駅周辺のクリニックでは最も早くから行っている治療です。お子さんだけでなく、親御さんにも行っています。

効果の出る方が多い治療ですが、定期的な通院が3〜5年必要です。 無理なく数年間通えるクリニック・病院での治療をお勧めします。

当院で治療を始めて7年以上が経ち、現在も200人以上の方が続けておられます。無事に卒業される方も出始めました。

最近は、小児でもスギ・ダニの両方に十分な効果があり、同時に治療しても問題がないと分かってきました。当院でも両方を同時に行うようになっています。印象ではありますが、親子で同時に取り組んでいる方は治療をしっかり続けられて、効果も出ています。

お子さんでも親御さんでも構いません。ご興味のある方はご相談ください。

小児ぜんそくも診ています

10年以上前は小児気管支喘息の患者さんをかなり診察していましたが、治療の進歩で重症の方はかなり減りました。喘息で入院するお子さんも減りました。当院に限らず、地元のかかりつけの小児科クリニックで、ほとんどのお子さんの喘息は抑えられるようになっています。

ただ、小学校以上になっても喘息が残る方は、むしろ要注意です。 将来への影響を考えると、小児科クリニックを定期受診したほうがよいです。小児科のアレルギー専門医、または小児喘息をよく理解して検査に慣れた先生が、定期的に検査をして状況を確認します。

大人の喘息は治りにくい病気と捉えられがちです。でも小児ぜんそくは、大人まで残ったとしても、うまく付き合っておけば大人になって困らずに済む病気です。その付き合い方は、内科医より小児科医、なかでも小児科のアレルギー専門医が得意とするところです。

大人の方は、食物アレルギーと舌下免疫療法を

大人の方でもアレルギーで困っている方は多いと思います。一方、当院の周りには内科、皮膚科、耳鼻科、眼科の先生が揃っています。

大人の気管支喘息・アトピー性皮膚炎の治療は行っていません。地域の先生方にお願いしています。

当院が大人の方にも対応しているのは、この2つです。

  • 食物アレルギー(成人を専門とされる先生が少ない分野です)
  • スギ・ダニに対する舌下免疫療法

花粉症のお薬の治療は、お子さんがいらっしゃって他のクリニックを受診しづらい親御さんには対応します。大人だけで受診できる方は、耳鼻科・内科をお勧めしています。

はじめての方は、まず一般診療へ

1. 初診は、一般診療のWeb予約とWeb問診を入力してお越しください。 紹介状をお持ちの方も原則同じです。

初診は、診察や検査にどのくらいかかるか、診察前には読めません。数分で終わる方もいれば、30分以上かかる方もいらっしゃいます。開院当初は1時間ほどかかることもありましたが、Web問診の導入と要領がよくなったことで短くなりました。

説明が必要なときに十分な時間を確保するため、初診の方には比較的時間の融通が利く一般診療をお願いしています。

2. ご相談の内容によって、次回のアレルギー外来の予約を当院でお取りします。

毎回ご自分で予約を取る手間が省け、受診日を忘れずに済むので好評です。ただし、毎回Web問診の入力は必ずお願いします。

なお、過去48時間以内に37.5℃以上の発熱があった方は、アレルギー外来の時間帯の受診をお断りしています。 待合室で咳が続く方、当日に吐いている方、においのある下痢をされている方は、隔離室でお待ちいただきます。隔離室での診察になることもあります。

診療時間中にご連絡いただければ、できる範囲で対応します。当日予約の一般診療で受診していただくか、後日に予約時間を変更する形です。前者の場合、よほどの状況でなければアレルギー外来の内容も一緒に行います。

アレルギー外来は、予約時間「前」にお越しください

たとえば14時45分から15時までの予約枠の場合は、次のようになります。

  • 14時45分までにお越しいただければ、十分な時間を確保できます
  • 14時45分から15時前なら、なるべく一通り対応します。ただし15時以降に予約された方をお待たせする可能性があります
  • 事前のご連絡なく15時以降だと、できる範囲の対応になります。予定していた検査や説明ができないことがあり、診察ができずそのままお帰りいただくこともあります
  • その日にお越しにならず、ご連絡もなかった場合、予約日以降にご連絡いただいてもアレルギー外来枠の時間変更はできません。改めてご自身で一般診療のWeb予約をお取りください

遅れそうなとき、来られないときは、お電話を

上では厳しめに書きました。実際には急な用事で遅れたり、受診できなくなったりすることがあるのは承知しています。

当日の診療時間中にご連絡いただければ、できる限り融通を利かせます。 迷ったときでも気軽にご連絡ください。アレルギー外来の空いている時間への変更ができます。遅れそうな場合も、先にご連絡いただければなるべく診療時間を確保します。

時間予約制ですが、お待たせすることがあります

なるべく時間どおりに進めるよう心がけています。それでも重なるときは重なります。同時進行の経口食物負荷試験でお子さんに症状が出て対応が必要になる。今後の方針のご相談に時間がかかる。外来枠がいっぱいになっている。こうしたことが重なると、最大1時間ほどお待たせすることが今でもたまにあります。

できる限りの努力はしますが、ご理解とご協力をお願いします。

土曜と、火曜17時以降が混み合っています

2026年9月時点のアレルギー外来の混雑状況

図は2026年9月時点の状況です。色が濃いところほど混んでいます。

  • 土曜日の午前(9時30分〜):完全にパンクしています。 平日に受診できる方は、平日の受診をお願いします
  • 土曜日の午後(15時30分〜):ほぼパンクしています。 平日に受診できる方は、平日の受診をお願いします。この時間帯は、小学生未満のインフルエンザワクチン接種を行いません
  • 火曜日の17時以降:かなり混んでいます。 できる範囲で早めの時間帯にお越しください。18時以降はインフルエンザワクチン接種を行いません

開院以来、次回の予約は当院でお取りしてきました。定期受診してくださる方のご希望をなるべく優先し、そのお子さんに適したタイミングになるようにしています。その積み重ねで、混み合う時間帯ができています。

比較的ゆとりがあるのは、次の時間帯です。

  • 平日の午前中と、午後15時台:適切な混み具合です。安心してお使いください
  • 火曜・金曜の午後の早い時間:比較的すいています。ガラガラのときは臨時の一般診療枠として当日予約を承ることがあります
  • 平日16時台:小学生以上の方が多く、多少混んでいますが、まだ何とか回っています

混んでいる時間帯は、中学生以上の方と、ご両親とも働いておられるご家庭のお子さんが多い枠です。ご事情は十分に理解していますが、可能な方は平日の午前中や、上に挙げた時間帯をご検討ください。

他院の受診をご希望であれば、仰っていただければ適切なクリニック・病院への紹介状をお作りします。責任を持ってお願いできる先が限られる場合があります(特に食物アレルギー)。作成に少しお時間をいただくことも、あらかじめご了承ください。

なお、月・水・金の17時過ぎは、たいてい当日予約の一般診療枠です。アレルギー外来と同じ内容の診療ができます。17時過ぎの受診をご希望の方は、こちらのほうがご都合に合わせやすいかもしれません。

各外来の詳しい説明

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