今晩は。
気がついたら17時過ぎには暗くなってしまい、夜はかなり冷え込むようになりました。
色々な病気が流行ってきています。
皆様体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
色々な病気の中でも余り流行って欲しくないものが既に流行り始めています。
そうなのです、十日市場および長津田地区では10日ほど前から明らかにインフルエンザが流行し始めています。
今までは年明けにインフルエンザ関連の記事を書くことが多かったのですが、今年は予め今までの記事のリンクを載せておきます。
ご興味のある方は一通りご覧下さい。改めて読み直しましたが、当院のインフルエンザに対する方針は以前と変わっておりません。
2019年のインフルエンザ関連記事
2018年のインフルエンザ関連記事
2017年のインフルエンザ関連記事
これらの記事に少し補足します。
とりあえず、今年も当院ではゾフルーザを処方しません。
予想はしていたのですが、昨年度の時点で既に耐性ウイルスが出現し始めています。
ゾフルーザを使わなければならない状況は基本的に考えられませんので今年も明らかにインフルエンザに対しての抗ウイルス薬が必要と判断した方にはタミフル、リレンザないし(希望者で条件が合う方は)イナビルを処方させていただきます。
また、大抵の年においてインフルエンザの流行ピークはは年明け、1月後半から2月前半です。自分の知る限りこれが当てはまらなかったのは2002年(何故かA型が殆ど流行らなかった)と2009年(ちょうど今の時期にいわゆる「新型インフルエンザ」が大流行した)の2年間だけです。
インフルエンザワクチンをまだ接種されていない方、可能であれば年内の接種をお勧めします。
ただ、心苦しいことに当院のインフルエンザワクチンはあまり残っていません。
それでも通常の予防接種との同時接種、そして乳児健診や予防接種でいらっしゃった親御さん向けのワクチン接種は年内ギリギリまで続けさせていただきます。
また、既に当院で1回ワクチンを接種された方にはご連絡いただければ臨時枠を案内させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
※11月26日追記
上記をアップしたのは11月23日ですが、本日11月26日の時点で「ゾフルーザが効かず、なおかつ通常のウイルスと同じくらい感染力が強いインフルエンザウイルスが動物実験でも十分に感染力があることが確認された」との論文発表、および報道がありました。
昨年ヒトから検出された、つまり人工的に作ったのではなくヒトに感染していたインフルエンザウイルスについての記事です。
つまり、ゾフルーザを多くの先生が処方し多くの患者さんが使うことによりゾフルーザが効かないインフルエンザウイルスが増えていく、つまりゾフルーザがインフルエンザに効かなくなっていく可能性が高いと考えられます。
20年前にインフルエンザウイルスに効いていて日本では大量に処方されていたアマンタジンという薬も、数年の間に殆どのインフルエンザウイルスに効かなくなりました。
ゾフルーザも同じ運命をたどるのではないかと懸念していますし、更に多くの抗インフルエンザ薬が効かないウイルスが発生するのではないかと心配しております。
常々思っているのですが、これは「抗生剤と耐性菌」の関係と同じです。
抗生剤を必要のない患者さんにむやみに使うと抗生剤が効かない菌、耐性菌が増えてしまい本当に抗生剤を効かせなければならない患者さんの一部は耐性菌のせいで助からず、命を失っています。
インフルエンザに関しても多くの方が抗ウイルス薬を使わなくても自分の体力で治すことが出来ます。一方、一部の方がかかるインフルエンザ脳炎・脳症は非常に恐ろしい病気ですし、元々病気があり体力が少ない方がインフルエンザにかかると重症に、命に関わることがあります。
現時点ではインフルエンザにはたいていタミフルやリレンザ(、イナビル)が効きますが、これもただ「インフルエンザにかかった」という理由だけで無闇に処方して使われすぎるとタミフルやリレンザも効かない耐性ウイルスが発生し、20年前のように「インフルエンザに効く薬はない」という状況になるのではないかと危惧しています。
少なくとも当院では十日市場や周辺地域のがなるべく将来的に困らないようにするため、インフルエンザにかかった方でも現時点では「調子が悪い方」に対してタミフルないしリレンザを処方させていただきます。
ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
気がついたら17時過ぎには暗くなってしまい、夜はかなり冷え込むようになりました。
色々な病気が流行ってきています。
皆様体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
色々な病気の中でも余り流行って欲しくないものが既に流行り始めています。
そうなのです、十日市場および長津田地区では10日ほど前から明らかにインフルエンザが流行し始めています。
今までは年明けにインフルエンザ関連の記事を書くことが多かったのですが、今年は予め今までの記事のリンクを載せておきます。
ご興味のある方は一通りご覧下さい。改めて読み直しましたが、当院のインフルエンザに対する方針は以前と変わっておりません。
2019年のインフルエンザ関連記事
2018年のインフルエンザ関連記事
2017年のインフルエンザ関連記事
これらの記事に少し補足します。
とりあえず、今年も当院ではゾフルーザを処方しません。
予想はしていたのですが、昨年度の時点で既に耐性ウイルスが出現し始めています。
ゾフルーザを使わなければならない状況は基本的に考えられませんので今年も明らかにインフルエンザに対しての抗ウイルス薬が必要と判断した方にはタミフル、リレンザないし(希望者で条件が合う方は)イナビルを処方させていただきます。
また、大抵の年においてインフルエンザの流行ピークはは年明け、1月後半から2月前半です。自分の知る限りこれが当てはまらなかったのは2002年(何故かA型が殆ど流行らなかった)と2009年(ちょうど今の時期にいわゆる「新型インフルエンザ」が大流行した)の2年間だけです。
インフルエンザワクチンをまだ接種されていない方、可能であれば年内の接種をお勧めします。
ただ、心苦しいことに当院のインフルエンザワクチンはあまり残っていません。
それでも通常の予防接種との同時接種、そして乳児健診や予防接種でいらっしゃった親御さん向けのワクチン接種は年内ギリギリまで続けさせていただきます。
また、既に当院で1回ワクチンを接種された方にはご連絡いただければ臨時枠を案内させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
※11月26日追記
上記をアップしたのは11月23日ですが、本日11月26日の時点で「ゾフルーザが効かず、なおかつ通常のウイルスと同じくらい感染力が強いインフルエンザウイルスが動物実験でも十分に感染力があることが確認された」との論文発表、および報道がありました。
昨年ヒトから検出された、つまり人工的に作ったのではなくヒトに感染していたインフルエンザウイルスについての記事です。
つまり、ゾフルーザを多くの先生が処方し多くの患者さんが使うことによりゾフルーザが効かないインフルエンザウイルスが増えていく、つまりゾフルーザがインフルエンザに効かなくなっていく可能性が高いと考えられます。
20年前にインフルエンザウイルスに効いていて日本では大量に処方されていたアマンタジンという薬も、数年の間に殆どのインフルエンザウイルスに効かなくなりました。
ゾフルーザも同じ運命をたどるのではないかと懸念していますし、更に多くの抗インフルエンザ薬が効かないウイルスが発生するのではないかと心配しております。
常々思っているのですが、これは「抗生剤と耐性菌」の関係と同じです。
抗生剤を必要のない患者さんにむやみに使うと抗生剤が効かない菌、耐性菌が増えてしまい本当に抗生剤を効かせなければならない患者さんの一部は耐性菌のせいで助からず、命を失っています。
インフルエンザに関しても多くの方が抗ウイルス薬を使わなくても自分の体力で治すことが出来ます。一方、一部の方がかかるインフルエンザ脳炎・脳症は非常に恐ろしい病気ですし、元々病気があり体力が少ない方がインフルエンザにかかると重症に、命に関わることがあります。
現時点ではインフルエンザにはたいていタミフルやリレンザ(、イナビル)が効きますが、これもただ「インフルエンザにかかった」という理由だけで無闇に処方して使われすぎるとタミフルやリレンザも効かない耐性ウイルスが発生し、20年前のように「インフルエンザに効く薬はない」という状況になるのではないかと危惧しています。
少なくとも当院では十日市場や周辺地域のがなるべく将来的に困らないようにするため、インフルエンザにかかった方でも現時点では「調子が悪い方」に対してタミフルないしリレンザを処方させていただきます。
ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
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