今日は。
今年も9月に入ってから朝晩が涼しくなり過ごしやすい日々になってきました。
ただしこれからの時期はお子さんの風邪、喘息発作が出やすい時期になります。
だいたい9月下旬から10月いっぱいは喘息発作(急性増悪)に要注意な時期です。特に天気が崩れたり台風が来るときは体調を崩す方が多いです。
皆様、体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
2022年の当院におけるインフルエンザワクチン接種に関して最初に読んでいただく文面がこのページになります。
かなりの長文になりますが当院での接種を希望なさる方は以下の文章を一通りお読みください。(要点はわかりやすい様に色などを使って強調しておきます)
その上で、それぞれの方に該当する内容のリンクを一番下に張ってありますのでそちらにお進み下さい。
★まとめ
まず、当院の2022年インフルエンザワクチン接種のまとめがこちらになります。
- 2022年10月11日から当院でもインフルエンザワクチン接種を行います!
- 2022年9月25日(日)8時より当院Web予約から受付開始
- 予めインフルエンザワクチンに関する当院HP、ブログを確認し御了解頂いてからの予約をお願いします。
- 通常の予防接種時に本人や親御さんのインフルエンザワクチンを一緒に接種します!(事前予約制)
- 通常の予防接種と一緒に、6ヶ月以上のお子さんと親御さん1名はインフルエンザワクチンを接種可能です!
- 通常の予防接種枠ではインフルエンザワクチンのみの予約は例外なくお断りします。
- アレルギー外来受診時にインフルエンザワクチンを一緒に接種します!
- 普段のアレルギー外来受診時にご相談ください!
- 多少制約があります。
- 上記に当てはまらない中学生以下のお子さんは「インフルエンザ単独接種枠」の予約をお願いします。
- 親子で一緒に接種を希望される方は「インフルエンザ(子ども+親1名)」の項目を予約してください。
- 親御さんのみの接種は行いません。
- 当院としてのお勧めの接種回数
- 2歳までの方はインフルエンザワクチンを2回接種することがお勧めです。
- 3歳から8歳までの方で昨年インフルエンザワクチンを接種していない方も2回接種することをお勧めします。
- 9歳以上の方、および3歳以上で昨年インフルエンザワクチンを接種されている方は1回接種で良いのではないかと思います。(ご希望があれば2回接種も承ります)
- 13歳以上の方はインフルエンザワクチンを毎年1回しか接種出来ません。
- 料金:1回4,000円(年齢、接種回数に関係なく)
- 必ず来院前にインフルエンザワクチン用Web問診を入力してください!
- 今年は原則的に紙の問診票は使用しません。
★診療時間
インフルエンザワクチン接種期間中、当院の診療時間は以下のようになります。
ただし週によっては多少予約枠に変更があります。
よろしくお願い申し上げます。
★インフルエンザワクチンを接種した方が良いのはどんな人?
当院では基本的に6ヶ月以上のお子さん全員、そして親御さん方はインフルエンザワクチンを接種することをお勧めします。
1歳以上であればインフルエンザワクチンを接種することにより症状が重くなること(特に脳炎・脳症は分かった時点で既に手遅れのことがあり怖い病気です)をある程度防げますし、インフルエンザにかかるのもある程度は防げるというデータが出ています。
乳児でも弱めですがインフルエンザワクチンの効果はありそうというデータが出ているため(Vaccine 2017; 35:6967-76.)6ヶ月以上の方に接種を行っています。保育園に通っている赤ちゃんやご家族に病気のある方(基礎疾患をお持ちの方)がいらっしゃる場合には接種をお勧めします。
ワクチンは接種することにより副反応、その人に良くない症状が出ることもありますが、ワクチンを打ったときと打たないときでインフルエンザにかかる率や症状の重くなる率を天秤にかけて考えると、6ヶ月以上の方はインフルエンザワクチンは接種しないよりした方が比較的(絶対ではありません)健康に過ごせる可能性が高いと当院では判断しています。
コロナ禍の過去2シーズンはインフルエンザが殆ど流行しませんでした。今年も流行しないに越したことはないのですが、今年夏は南半球でインフルエンザの流行があったため今年は流行する可能性が高いと考えております。
コロナウイルス感染症対策も緩くなっているため風邪のうつし合いは増えると予想するうえ、今年夏の小児医療崩壊状況を目の当たりにすると防げる病気は防いだ方が良いと考えます。
★ 今年はみんな当院でインフルエンザワクチンを接種出来る?
厚労省によると昨年と異なり今年はインフルエンザワクチンが出回るという情報が公表されています。
毎年当院でインフルエンザワクチンを接種したいのに枠が取れなかった、、、という苦情をいただいております。皆様のご希望に応えられずすみません。
では今年はインフルエンザワクチンを昨年以上たくさん、希望される方全員に当院で接種しよう、とすると別の問題が生じます。
現在当院のアレルギー外来はたまに空きが出来ていますが基本的にほぼ満員御礼状態です。
乳児検診・予防接種の予約もおかげさまでだいたい埋まっています。
当日予約の一般診療、発熱・感染症外来も現時点では予約開始と同時に埋まることが多く、当院を受診したくでも出来ない(出来なかった)という声を沢山いただいたております。
この状況でインフルエンザワクチンをたくさん接種しようとするとその分上記のいずれかの診療時間を削る必要があります。つまり当院を受診したくても出来ない患者さんが増えてしまいます。
経営のことも考えるとインフルエンザワクチン接種時間をかなり確保し、大量に流れ作業のように接種する選択肢もあります。その方がある意味地域の方々のニーズを満たせるので間違った選択肢ではないです。しかしインフルエンザワクチンは他の小児科以外のクリニックでも接種可能です。
当院の普段の診療の多くは小児科クリニック、小児アレルギー専門クリニックである当院でないと対応出来ないことが多いです。
当院の存在意義を考えると当院だからこそ出来る診療を優先したい、つまり「インフルエンザワクチンは明らかに当院の他の診療業務を妨げない程度に接種する」べきだと考えます。
余談ですが小児向けの新型コロナワクチンも本来は小児科クリニックである当院でも皆さんに接種すべきと考えております。
小児のコロナウイルス感染症でも率は低いですが強い症状(MIS-Cなど)が出る患者さんがいらっしゃいますし、なるべくかからないに越したことはないです。そしてコロナワクチンの副作用はさほど多くない、強くないことが分かってきました。
なので小児のコロナワクチンを日本小児科学会は接種を「推奨」するようになり、政府も「努力義務」と位置づけるようになりました。
一方、コロナワクチンは他のワクチン以上に準備に時間・手間がかかります。特に当院ではインフルエンザワクチンと同時、同時期に接種した際に打ち間違いが発生することを危惧しています。
当院で小児コロナワクチンの接種枠を作れば作るほど当院の他の予約枠が減り、普段当院の受診が必要な方が受診出来なくなる方が更に増えます。
よって当院では少なくとも12月前半まではインフルエンザワクチンを接種する方をメインとします。そして当院では今シーズン、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンの同時接種は行いません。
小児のコロナワクチン接種につきましてはインフルエンザワクチン接種の状況、社会的ニーズを踏まえて改めて判断させていただきます。
結果的に今年、2022年度も昨年度と同程度のインフルエンザワクチン接種枠になる予定です。
当院で予約が取れた方は是非ご来院いただければと思いますが、取れなかった方は是非他院でインフルエンザワクチンを接種していただければと思います。
よろしくお願い申し上げます。
★インフルエンザワクチンの接種料金は?
年齢、回数に関係なく1回4,000円均一です。
インフルエンザワクチンの納入価が一部上昇していること、接種に関する労力などを総合的に判断させていただいた上、今年は上記料金とさせていただきます。
恐れ入りますがご了承のほどよろしくお願いします。
★予約に関する注意事項(重要)
- 1回目分の予約を取っても2回目分の予約を取ったことにはなりません。2回接種をご希望なさる方はご自身で2回分別々に予約をお取り下さい。
- 毎年1回分しか予約をお取りいただけず2回目の接種が出来ない方がいらっしゃいます。くれぐれもお気を付け下さい。
- 2回接種される方は最低限1週間以上、出来れば3〜4週間空けて接種してください。
★インフルエンザワクチン接種の予約方法
さて、当院におけるインフルエンザワクチン接種の方法は以下の3つになります。
1. 通常の予防接種との同時接種
→上記については通常の予防接種との同時接種のページをご覧下さい。
2. アレルギー外来受診時のインフルエンザワクチン接種
→上記についてはアレルギー外来時のインフルエンザワクチン接種のページをご覧下さい。
3. インフルエンザワクチン単独接種
→上記についてはインフルエンザワクチン単独接種のページをご覧下さい。
なお、上記予約を取得出来ましたら、予め当院のインフルエンザワクチン接種前の確認事項もお読みください。
では、皆様のご来院をお待ち申し上げております。
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