おはようございます。
1月も半ばになり、インフルエンザがA型もB型も流行してきました。
更にはインフルエンザ以外の風邪、胃腸炎の患者さんもそれなりにいらっしゃっています。
体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
そういえば、この週末はセンター試験でした。院長も昔受験したのですが、どちらかというとセンター試験は苦い思い出として記憶に残っています。
そして2月上旬に中学受験、そして高校受験や大学受験の時期になります。
毎年ですが受験の時期にはインフルエンザをはじめとした風邪も流行る時期です。受験直前、本番にインフルエンザにかかるのは極力避けたいところです。
私自身も中学受験と大学受験を経験していますが、経験者というよりは小児科医の立場から、主に受験生と親御さん向けを想定してインフルエンザ対策の記事を書いておきます。
飛沫感染に対してはマスクが有効なことがわかっています。N95マスクという医療用のマスクもありますが、そこまでお高いマスクは必要ありません。ドラッグストアなどで売っている使い捨てタイプのマスクがお勧めです。昔から有るガーゼのマスクはお勧めしません。
マスクを付けるときには口だけでなく鼻もちゃんと覆っておきましょう。ウイルスは鼻からも入ってきます。
受験生は外出時に是非、使い捨てマスクをつけておきましょう!
受験直前に限らず「食事前、帰ってきたら手洗い」は是非習慣づけておきましょう!
小学生以上のお子さんであればそうそう風邪を引かなくなっているはずです。この時期に調子が悪い、熱が出た場合はやはりインフルエンザを疑う必要があります。
この時期に熱が出ただけで無く明らかに本人の様子がおかしい場合には時間を問わず夜中でも救急病院を受診することをお勧めします。
ただし、個人的には熱は出ていても普通に会話が出来て、水分がとれて、多少熱でうなされても寝ることが出来るのであれば、急いで夜中に救急病院を受診する必要は無いと考えます。
その日は十分に水分をとったうえでしっかり寝て休み、それでも翌朝まで熱が出ているようであれば医療機関受診をお勧めします。
受診していただく側としてはしっかりお話しをお伺いし、診察をしてインフルエンザを疑う場合は検査を行いますし、それ以外の病気を(も)疑う場合はインフルエンザ以外の検査も行うなど対応をさせていただきます。
現時点では、登校停止基準のこともありお子さんのインフルエンザの診断は付けられるのであればつけた方が良いと当院では考えています。
インフルエンザの診断は熱が出てから半日以上経った方が診断がつきやすいです。当院では熱が出てから半日以内でも検査結果が出やすい機械も導入していますが(熱が出ていないのにインフルエンザの診断が出来たのはこの機械のおかげです)、実際に使っている印象からするとやはり半日以上経ってからの方が診断がつきやすい印象があります。
インフルエンザは大抵の場合自然に治る病気です。当院ではインフルエンザと診断しても普通に会話が出来て、水分がとれて、多少熱でうなされても寝ることが出来ている方にはインフルエンザの薬を使わず自分の力で治すことをお勧めしています。インフルエンザの治療薬は良くも悪くも「熱が出てから最初の2日以内に使うと熱が下がるのが1日早くなる」程度の効果です。使わなければならない、使えばすぐ治るという薬ではありません。
ただ、受験や人生の大きなイベントを控えている方であれば1日でも早く治して勉強したりイベントに控えたい、という状況があり得ると思います。そういう方に限っては本人と親御さんの了解があれば積極的にインフルエンザの治療薬を使うことにしています。最近はあまり行っていませんが、状況次第では当院で脱水治療などの点滴も可能です。
ただし、インフルエンザにかかった後はしばらくの間は他の方にうつす可能性があります。薬を使っても使わなくても学校保健法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」登校停止となっていますのでこれが1つの目安となります。
以上を踏まえて当院では中学受験、高校受験前に調子が悪くなった方に対しても出来る範囲での対応、相談をさせていただきます。
人混みで咳やくしゃみをするときは人のいない方を向くというマナーは最低限守ってください。
更に、咳エチケットとしては以下の3つがあります。
1. 咳やくしゃみが多いときはマスクを付ける。
2. 咳やくしゃみが出そうなときはティッシュやハンカチで自分の口と鼻を覆う。
3. なければ自分の腕の内側でも良いので口や鼻を覆う(手のひらで覆うとドアノブなどから病気がうつる原因になります)
うつし合いを防ぐために、上記咳エチケットも皆様に守っていただきたいと思っています。
はしかのワクチンなどと違い、接種すればてきめんにかかりにくくなるレベルの機器具合ではないのは残念であり今後もっと効果のあるワクチンが開発されることを願っておりますが、現時点ではインフルエンザワクチンを接種して強い副反応が出た方以外は基本的にインフルエンザワクチンを接種したほうがうつし合いを防げて良いと当院ではは考えております。
もうしばらく先ですが、来シーズンもワクチンが確保出来れば10月から年末にかけてインフルエンザワクチンの接種を行う予定です。受験を控えているお子さんと親御さんには特にお勧めします。
ということで、受験生の皆様も本番で力を出し切れるように頑張ってください。
当院も必要な時にはできる限りのサポートをさせていただきます。
1月も半ばになり、インフルエンザがA型もB型も流行してきました。
更にはインフルエンザ以外の風邪、胃腸炎の患者さんもそれなりにいらっしゃっています。
体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。
そういえば、この週末はセンター試験でした。院長も昔受験したのですが、どちらかというとセンター試験は苦い思い出として記憶に残っています。
そして2月上旬に中学受験、そして高校受験や大学受験の時期になります。
毎年ですが受験の時期にはインフルエンザをはじめとした風邪も流行る時期です。受験直前、本番にインフルエンザにかかるのは極力避けたいところです。
私自身も中学受験と大学受験を経験していますが、経験者というよりは小児科医の立場から、主に受験生と親御さん向けを想定してインフルエンザ対策の記事を書いておきます。
★使い捨てマスク、大事です!
インフルエンザは主に飛沫感染、つまりくしゃみや咳で2〜3m以内の相手からうつされることが多いです。電車や人混みなど、人が集まるところではどの人がインフルエンザにかかっているかどうか見分けることは出来ません。自分がインフルエンザにかかっているつもりが無くて、熱が無くても実はかかっている人もいることが最近分かっています。ちなみに当院でも昨日、熱が出ていないけど疑って検査をしてみたらインフルエンザ陽性のお子さんがいらっしゃいました。飛沫感染に対してはマスクが有効なことがわかっています。N95マスクという医療用のマスクもありますが、そこまでお高いマスクは必要ありません。ドラッグストアなどで売っている使い捨てタイプのマスクがお勧めです。昔から有るガーゼのマスクはお勧めしません。
マスクを付けるときには口だけでなく鼻もちゃんと覆っておきましょう。ウイルスは鼻からも入ってきます。
受験生は外出時に是非、使い捨てマスクをつけておきましょう!
★手洗いも大事です!
胃腸炎なども含めて防ぐためには、外で食事をする前や帰宅した際には是非手洗いをしましょう。石けんや流水を使った手洗いにより、知らないうちに手についたウイルスや細菌を取り除くことが出来ます。受験直前に限らず「食事前、帰ってきたら手洗い」は是非習慣づけておきましょう!
★それでもこの時期に熱が出たら?
小学生以上のお子さんであればそうそう風邪を引かなくなっているはずです。この時期に調子が悪い、熱が出た場合はやはりインフルエンザを疑う必要があります。この時期に熱が出ただけで無く明らかに本人の様子がおかしい場合には時間を問わず夜中でも救急病院を受診することをお勧めします。
ただし、個人的には熱は出ていても普通に会話が出来て、水分がとれて、多少熱でうなされても寝ることが出来るのであれば、急いで夜中に救急病院を受診する必要は無いと考えます。
その日は十分に水分をとったうえでしっかり寝て休み、それでも翌朝まで熱が出ているようであれば医療機関受診をお勧めします。
受診していただく側としてはしっかりお話しをお伺いし、診察をしてインフルエンザを疑う場合は検査を行いますし、それ以外の病気を(も)疑う場合はインフルエンザ以外の検査も行うなど対応をさせていただきます。
現時点では、登校停止基準のこともありお子さんのインフルエンザの診断は付けられるのであればつけた方が良いと当院では考えています。
インフルエンザの診断は熱が出てから半日以上経った方が診断がつきやすいです。当院では熱が出てから半日以内でも検査結果が出やすい機械も導入していますが(熱が出ていないのにインフルエンザの診断が出来たのはこの機械のおかげです)、実際に使っている印象からするとやはり半日以上経ってからの方が診断がつきやすい印象があります。
★受験直前に体調を崩してもあきらめずに受診していただいて構いません!
インフルエンザは大抵の場合自然に治る病気です。当院ではインフルエンザと診断しても普通に会話が出来て、水分がとれて、多少熱でうなされても寝ることが出来ている方にはインフルエンザの薬を使わず自分の力で治すことをお勧めしています。インフルエンザの治療薬は良くも悪くも「熱が出てから最初の2日以内に使うと熱が下がるのが1日早くなる」程度の効果です。使わなければならない、使えばすぐ治るという薬ではありません。ただ、受験や人生の大きなイベントを控えている方であれば1日でも早く治して勉強したりイベントに控えたい、という状況があり得ると思います。そういう方に限っては本人と親御さんの了解があれば積極的にインフルエンザの治療薬を使うことにしています。最近はあまり行っていませんが、状況次第では当院で脱水治療などの点滴も可能です。
ただし、インフルエンザにかかった後はしばらくの間は他の方にうつす可能性があります。薬を使っても使わなくても学校保健法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」登校停止となっていますのでこれが1つの目安となります。
以上を踏まえて当院では中学受験、高校受験前に調子が悪くなった方に対しても出来る範囲での対応、相談をさせていただきます。
★咳エチケット、知ってますか?
インフルエンザに限らず風邪に関しては普段から「なるべくうつし合いを防ぐ」ことが大事です。人混みで咳やくしゃみをするときは人のいない方を向くというマナーは最低限守ってください。
更に、咳エチケットとしては以下の3つがあります。
1. 咳やくしゃみが多いときはマスクを付ける。
2. 咳やくしゃみが出そうなときはティッシュやハンカチで自分の口と鼻を覆う。
3. なければ自分の腕の内側でも良いので口や鼻を覆う(手のひらで覆うとドアノブなどから病気がうつる原因になります)
うつし合いを防ぐために、上記咳エチケットも皆様に守っていただきたいと思っています。
★受験生と親御さんはインフルエンザワクチンの予防接種をしておきましょう。
当院では今シーズンのインフルエンザワクチン接種は終了致しましたが、やはりインフルエンザワクチンを接種しておいた方がインフルエンザにかかる、症状が出る率を抑えられるというデータが出ています。はしかのワクチンなどと違い、接種すればてきめんにかかりにくくなるレベルの機器具合ではないのは残念であり今後もっと効果のあるワクチンが開発されることを願っておりますが、現時点ではインフルエンザワクチンを接種して強い副反応が出た方以外は基本的にインフルエンザワクチンを接種したほうがうつし合いを防げて良いと当院ではは考えております。
もうしばらく先ですが、来シーズンもワクチンが確保出来れば10月から年末にかけてインフルエンザワクチンの接種を行う予定です。受験を控えているお子さんと親御さんには特にお勧めします。
ということで、受験生の皆様も本番で力を出し切れるように頑張ってください。
当院も必要な時にはできる限りのサポートをさせていただきます。
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