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十日市場の子どもたちのかかりつけ医、そしてアレルギーの子供のかかりつけ医として思うこと

今晩は。
当院は16日より診療を再開しておりますが、夏期休暇前にはある程度減ったと勝手に判断していた手足口病の患者さんがまだまだいらっしゃることに驚いております。
更に、本来は秋に流行するRSウイルスは明らかに流行しています。
まずは手洗い、そして調子の良い人と悪い人でタオルを分けるのが基本です。
体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。

当院を開院する前から、そして開院してしばらく経った今も時折「患者さんたちが当院を受診するメリットは何だろう?」と考えています。
当院では採血は普通に行っておりますが、すぐに結果が出る検査項目はどうしても限られます。点滴やアレルギー関係の検査もたまに行いますが、大きな病院のように高価な検査器械もありません。
小児科医が院長1名で人手も多くありませんから1日に数百人の患者さんを診察するようなことは出来ませんし、長時間様子を見たり日をまたいで調子の悪い患者さんを入院で様子を見るようなことは出来ません。
つまり当院に限らず、クリニックで出来ることは大きな病院に比べるとどうしても限られます。

一方、患者さんからすると「医師が1人だけ」ということはメリットもあると考えています。
大きな病院だと調子が悪くて受診する度に先生が替わり、その都度初対面の先生に親御さんが色々説明をしなければならない状況になります。でも、当院のように医師が1人だけ、いつも同じ先生が診療するクリニックであれば、何度か受診されている方であればある程度今までの状況が分かっているので話しが早い、安心出来るという方が多いのでないでしょうか。カルテも当然自分が記載していますので少し見ればすぐに以前の状況を思い出せます。

また、アレルギーの患者さんは短期間で卒業できる患者さんもかなり多いのですが、年単位の長いお付き合いになる方も結構いらっしゃいます。どうしても大きな病院ですと部長クラスの偉い先生以外は数年ごとに入れ替わっていきますので(自分が知る限りでは)アレルギーなどの専門外来も1,2年ごとに違う先生になる、今度の先生が○人目、ということも決して珍しくありません。
担当の先生が替わるとまた別の視点で患者さんの治療方針などを見直すことが出来るので単純に「悪い」とは思いませんが、やはり患者さんからするとその都度新しい先生との関係を作りあげていくのは大変骨の折れる作業ではないかと案じます。

他にもクリニックのメリット、デメリットは色々ありますが、同じ先生がいつも診察するということは多くの患者さんにとって大きなメリットではないかと思っています。
当院の基本コンセプトは「十日市場の親子を幸せにする」です。
十日市場地域のお子さんたちのかかりつけ医として少しでも地域に貢献できれば幸いです。
十日市場周辺地域の方であれば当院は比較的通いやすい場所にありますし駐車場もありますので是非気軽にお越しいただければと思います。
アレルギーの患者さんであれば当院は経口食物負荷試験や免疫療法の一部も含めてだいたい一通りの検査・治療が出来ますので何度も担当の先生が替わるのは困る、ずっと同じ先生に診ていただきたいという方で通院可能な方は是非気軽にお越しください。
幸い当院は駅前ですし共用駐車場がありますので、多少遠い方でも比較的通院の苦労は少ないと思います。

余談ですが、同じ患者さんを数年単位で診させていただくとそのお子さんの成長ぶりも診ることが出来ます。赤ちゃんだったお子さんがいつの間にか歩いたりしゃべったりするようになり、最初は診察室に入るやいなや泣き叫んでいたお子さんがいつの間にか診察も嫌がらなくなり、おてんばだった女の子がいつのまにか大人しくなっていたり(逆のパターンもありますが)、という姿を見るのは非常に楽しみです。
アレルギー外来の患者さんでは10年ほど前からずっと診察させていただいている方も何人かいらっしゃいます。昔は小さいお子さんだったのに成長した今では立派な中学生や高校生になっています。
これからは十日市場地域のお子さん方の成長も見守ることが出来ます。こちらも非常に楽しみです。

最後になりますが、かかりつけのクリニックが休みの時にお子さんが調子が悪くなり困る方も結構多いのは重々存じております。
普段はかかりつけのクリニックに通院していただいても一向に構いません。そして例えば水曜日や夏休み期間など、そのクリニックが休みの時に当院が診療しているのであれば喜んで診察を承ります。
どうしてもクリニックには休診日がありますので、休診日の穴はクリニック同士、そして休日診療所なども含めた広い地域全体で連携してカバー出来れば考えております。
ということで今後ともよろしくお願い申し上げます。

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