今晩は。
お正月から2週間が経ち、皆さんもすっかり普段の生活に戻られていると思いますがいかがでしょうか。
またインフルエンザの流行が始まっているようです。
皆さんも体調管理にはくれぐれもお気を付けください。
今日はインフルエンザに関連した話題です。
インフルエンザの流行時期に熱が出るとインフルエンザかどうか早く知りたい、というのは私もよく分かります。
インフルエンザのうつしあいはなるべく防ぎたいので、当院ではインフルエンザの検査は積極的に行う方針です。
(なるべく痛くないようにやりますが、痛かったらごめんなさい。)
今まで多くの病院で使われていた検査キットでは熱が出てから半日以上経たないと正確な診断がしにくい、という弱点がありました。
ただ、最近では半日以内でも陽性かどうか判定しやすい検査器械が発売されています。
それがこの検査器械です。
ただ、この検査器械にはちょっと弱点がありまして、、、検査結果が出るまでに少々時間がかかるのです。また、検査キットは同時に何人も検査することが可能なのですが、この器械は一度に1名分しか検査が出来ません。
つまり、当院では発熱してすぐの患者さんもインフルエンザかどうか判定することが出来ます。
ご希望される方は是非ご来院ください。
ただし、流行期にはそれなりにお待たせする可能性がありますのでその点だけは予めご了承ください。
そして、発熱して半日以上経過した患者さんは従来の検査キットを使用して検査を行います。検査キットを使った場合、当院ではそれほどお待たせせずに結果をお話し出来る可能性が高いです。
余談ながら、当院のインフルエンザに対する考えも書いておきます。
★インフルエンザの流行期に熱が出ても元気なら、すぐ受診する必要は無い。
発熱して明らかに様子がおかしい場合は全く別です。救急病院を受診してください。
ただし、本人が元気で普通に受け答えが出来て、水分も十分にとれて眠れているのであれば翌朝の受診で構いません。
ただし、本人が元気で普通に受け答えが出来て、水分も十分にとれて眠れているのであれば翌朝の受診で構いません。
今まで対応が難しかった夜中からの発熱の方でも当院ではその日の午前中にお越しいただければ検査が可能ですし、朝や夕方に熱が出た方はその日のうちに受診していただいて結構です。
一方、夜間に熱が出てもちゃんと水分が取れて眠れているのであれば慌てて救急病院を受診する必要は無く、翌朝当院を受診するので構いません。
★インフルエンザの検査は絶対正しいとは限りません。
残念ながら、インフルエンザに関してはいずれの検査も時折外れます(どこの病院でもそうですが)。あくまでも検査結果は参考であり、特に陰性の場合は結果が絶対正しいとは言えない、と思ってください。
どう考えてもインフルエンザだろうという患者さんでもインフルエンザの検査が陰性、という経験もしばしばあります。そうすると話がかえって混乱します。
よって患者さんによっては(了解をいただければ)検査せずインフルエンザの診断をすることがあるかもしれません。
実際に受診していただいた場合にインフルエンザの検査をするかどうか、どちらの検査をするか、検査が陰性だった場合どう考えるかなど個別にご相談させていただきます。
★インフルエンザを疑った場合、最初の2日間は必ず誰かおうちの中で一緒にいてあげてください。
インフルエンザによる異常行動が出現するのは最初の2日間以内が大半であることが分かっています。
完全に見張る必要はありませんが、その期間は何かあってもすぐ分かる様に保護者の方が自宅にいていただくこと、仕事の都合をつけていただくことをお勧めしています。
★インフルエンザの薬は絶対必要なわけではありません。
明らかに調子が悪い、受験直前などの理由があれば当然インフルエンザの薬は処方させていただいています。
ただ、インフルエンザにかかっていても本人が元気でちゃんと水分がとれて眠れているのであれば必ずしもインフルエンザの薬は必要ありません。
(そもそも、我々親の世代はインフルエンザにかかっても今のように薬がなくて、大半の方は自力で治っているわけですよね、、、)
インフルエンザの薬を使ったから周りの人にうつしにくくなる、ということは残念ながらありません。あくまでもかかった本人の状況に対してお出しするかどうか、どのお薬をお出しするかご相談のうえ決めさせていただいています。
以前アマンタジンという薬がそうでしたし、他の多くの抗生剤もそうですがむやみに使いすぎて耐性ウイルスが増えてせっかくの薬が効かなくなる方が将来的には大きな問題になると思っています。
ビジネスとしては熱のある患者さんがいらっしゃったらとにかく検査して陽性ならとにかく薬を出す、という方針の方がお金になるのは事実です。
しかし当院では目先の利益にとらわれず「正しく正確な医療」を皆様に提供することを心がけています。今後も患者さんや親御さん、十日市場地域の皆様のためにより有益な医療を提供していくつもりです。
よろしくお願い申し上げます。
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