今日は。
昨年もそうでしたが今年も2月末から明らかにすぎ花粉が飛び出しました。
そしてインフルエンザA型や他の風邪、胃腸炎の患者さんもそこそこいらっしゃるため、当院の予約はかなり混んでいます。
当日予約開始後1分以内に枠が埋まっている光景もよく見かけます。
当日予約(一般診療、発熱・感染症外来)で当院受診を希望される方はお手数をお掛けしますが予約開始後速やかにWeb予約をお取りいただき、ご来院前には必ずWeb問診の入力をお願い申し上げます。
さて、採血時に時折「血液型も一緒に知りたいのですが」という要望をいただくことがあります。
以下、当院としての考え方を記載しておきます。
(病院、クリニックによって方針が違う可能性はあります)
確かにお子さんの血液型に興味を持たれる方も多いとは思いますしそのお気持ちは十分に理解出来ます。
血液型の検査に関してはさほど採血量は必要ありませんのでアレルギー検査など他の検査のついでであれば採血前に仰っていいただければ承ることは可能です。
採血直後に専用の容器に血を保管して検査出来るようにします。
採血後に血液型検査希望と仰られる方もいらっしゃいますが、他の容器に血液を移し替えることは出来ないので残念ながら不可です。
ただし、赤ちゃんの場合は検査の結果に信用が出来ずうそをついてしまう可能性があるため、当院では少なくとも1歳未満の方には血液型の検査を行いません。
また、血液型の検査費用は保険適用にはならず、自己負担(自費)になります。
一方、医学的に血液型が必要となるのは輸血が必要な場合です。
輸血する際に血液型を間違えるとそれだけで致命的な状況になります。
よって実際に輸血が必要な状況であれば、「絶対に」その直前に本人を検査して血液型を確認します。
親御さんがお子さんの血液型を間違って覚えている場合もありますし(当院でも経験があります)事前に知っておく必要はありません。
蛇足ですが昔のドラマであったような「家族、親類からの輸血」はかえって危険性が増す(GVHDのリスクが増す)ため現代では行われないようになっています。
なので、当方では原則的に血液型検査は不要と考えているためお勧めしませんし、採血前に特別なお話しはしておりません。
1歳以上の方で親御さんからお申し出があった場合には「血液型占いに使う以上の意味は全くありませんし多少お金はかかります。それでも宜しければ一緒に検査は可能です」とお話しし、親御さんの了解を得られれば一緒に検査することがあります。
そして血液型を知るためだけの採血は意味が無いうえお子さんが痛い思いをするだけなので例外なくお断りしています。
以上、ご参考になれば幸いです。
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