スキップしてメイン コンテンツに移動

お子さんの肌荒れに困っている方用のチェックリスト、ご参照ください。

  今日は。

 ゴールデンウィークも終わり、暖かい日々が続いています。

 ただ、当院の地域では1ヶ月前から風邪の患者さんが非常に多い印象があります。

 新型コロナウイルス感染症の流行も気になるところです。

 皆様、引き続き感染対策(マスク、手洗い、大人は集団での会食を避けるなど)に気を付けましょう。


 さて、本題です。

 赤ちゃんやお子さんの肌荒れ(乳児湿疹やアトピー性皮膚炎)で困って当院を受診される方が徐々に増えています。

 当院ではアトピー性皮膚炎ガイドラインに基づいた、現時点では適切と考えられる治療を行っています。

 正直に申しますと、当院で処方している薬の種類は他のまっとうな治療をされている皮膚科や小児科の先生とあまり変わらないと思います。

 しかし、なかなか皮膚の症状が治まらない方がクチコミや当院HPやこのブログをご覧になり当院を受診し、通院して下さることにより明らかに良くなる方もいらっしゃるのは事実です。

 得てして医者は適切な診断をして薬を処方すれば良いと考えがちですが、患者さん側の薬の使い方により薬の効き具合はかなり変わります。


 開院してから5年間、勤務医時代より積極的にお子さんの肌荒れを診療していてつくづく感じることがあります。

 お肌の薬を使って治療してもなかなか良くならない方は、たいてい以下の3項目のどれか1つ以上が当てはまります。

 簡単なチェックリストを作ってみました。

 思い当たりのある方、是非ご覧下さい。

お子さんの肌荒れで困っている方のチェックリスト


1. 1日2回の外用が出来ていない(薬を塗れていない)

 得てして朝に塗り薬をちゃんと塗れていないことが多いです。

 朝は何かと忙しいのは重々承知していますが、どんなに強い薬を使っても1日1回塗るだけでは収まり切れない方も相当数いらっしゃいます。


2. 薬を塗る量が少ない

 ステロイドであろうと保湿剤であっても「ティッシュが張り付くくらいべったり塗る」が基本です。

 薬が足りないという方は主治医に是非おっしゃって下さい。

 地域により状況が違うのですが、幸い神奈川県では相当量の塗り薬の処方を保険診療として許して頂いていますので、殆どの患者さんに対して十分な量の処方が出来ます。


3. (小学生〜中学生のお子さんで)薬を本人が管理している、親が薬の状況を把握していない

 小学生の場合親御さんの監督は必須です。本人任せだと「例外なく」塗る量や回数が減ってきます。

 中学生以上であれば徐々に本人に薬の管理や使用を任せていくべきだと思いますが、親御さんが遠目から状況を見守ってあげて、必要であれば声をかけてあげた方が良いです。

(見守る方が色々大変ですが)


 お肌がさほど弱くない方は上記3つを完全に守らなくても十分に良くなることもあります。

 また、上記3つを守ってもお肌が元々非常に弱いためある程度強い薬を使わないと抑えきれない方も確かにいらっしゃいます。

 ただ、薬を塗ってもなかなか治らないという方はまず上記3項目を是非見直してみて下さい。


 以上は原則的な話ですが、当院では上記説明に加えて実際に患者さんを診察し親御さんと相談しながら細かい薬の調整を行っています。

 このブログをお読みの方でお子さんの肌荒れに困っている方、まず、上記3項目を見直してみて下さい。

 上記3項目を実行しても治りきれない場合は是非主治医に相談してみてください。

 十日市場地域のお子さん、そして当院に定期通院が可能な方であれば当院を受診していただければ具体的に色々説明させていただきます。

 また、最近ご無沙汰していますがオンラインスキンケア教室も近々また開催できればと考えております。


 さて、おかげさまで当院を受診して下さる患者さんはコロナ禍にもかかわらず着実に増えており、予約満員で希望する日・時間帯に受診出来ない方も出てきてしまっています。

 予約が取れなかった方にはご不便をおかけしてしまい大変恐縮です。

 いわゆる通常の受診、一般診療での受診をご希望なさる方はWeb予約をお取りいただき、次にWeb問診を予め入力されてからのご来院をお願い申し上げます。

 一般診療の予約開始は午前は7時半から、午後は正午から開始です。

 また、Web予約Web問診を予め入力していただくことによりより多くの患者さんに適切な診療が出来るようになっています。

 言い換えると、Web予約Web問診を御利用頂けること患者さんが増えれば、その分多くの患者さんに適切な診療が出来るようになっています。

 現在Web問診のリンクがわかりにくいとのご意見をいただいておりますので、わかりやすくなるように近々当院HPをアップデートさせて頂きます。

 是非皆様のご協力、Web予約Web問診の御利用をよろしくお願い申し上げます。


 では、今後とも十日市場こどもクリニックをよろしくお願い申し上げます。

コメント

このブログの人気の投稿

2024年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)

   今日は。  お盆は明け、日の暮れるのが早くなりつつありますが相変わらずの猛暑が続きます。  幸いお子さんの風邪流行はおさまりつつありますが、大人では新型コロナウイルス感染症の方がかなり増えているようすです。  皆様、体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。  2024年の当院におけるインフルエンザワクチン接種に関して最初に読んでいただく文面がこのページになります。  かなりの長文になりますが当院での接種を希望なさる方は以下の文章を一通りお読みください。(要点はわかりやすい様に色などを使って強調しておきます)  その上で、それぞれの方に該当する内容のリンクを一番下に張ってありますのでそちらにお進み下さい。 ★まとめ まず、当院の2024年インフルエンザワクチン接種のまとめがこちらになります。 2024年10月7日(火)から当院でもインフルエンザワクチン接種を行います! 2022年9月16日(月・祝)8時より 当院Web予約 から受付開始予定 予めインフルエンザワクチンに関する 当院HP 、このブログを確認し御了解頂いてからの予約をお願いします。 通常の予防接種時に本人や親御さんのインフルエンザワクチンを一緒に接種します!(事前予約制) 通常の予防接種と一緒に、6ヶ月以上のお子さんと親御さん1名 はインフルエンザワクチンを接種可能です! 通常の予防接種枠ではインフルエンザワクチン「のみ」の予約は例外なく当方で予約を取り消させていただきます。繰り返す方はアカウント停止対象となります。 アレルギー外来受診時にインフルエンザワクチンを一緒に接種します! 普段のアレルギー外来受診時にご相談 ください! 多少制約があります。例えば土曜日午後のアレルギー外来では小学生未満の方の接種は行いません。 上記に当てはまらない中学生以下のお子さんは「インフルエンザ単独接種枠」の予約をお願いします。 親子で一緒に接種を希望される方は「インフルエンザ(子ども+親1名)」の項目を予約してください。 親御さんのみの接種は行いません。 当院としてのお勧めの接種回数:2023年と同じです 2歳までの方はインフルエンザワクチンを2回接種することがお勧めです。 3歳から8歳までの方で昨年インフルエンザワクチンを接種していない方も2回接種することをお勧めします。  9歳以上の方、および...

乳児検診と予防接種を受けましょう!

おはようございます。 今日は休診日なので、昼時の更新です。 これからの時期、梅雨時は喘息発作が出やすくなる方がいらっしゃいます。 咳が1週間以上続いたり、夜に咳き込んで何度か起きてしまう方には受診をお勧めします。 さて、今日は当院における乳児検診と予防接種の話を書いておきます。 当院では月・水・金の14時半から15時半までの1時間を乳児検診と予防接種の時間帯としています。 まず、乳児健診について。 横浜市では「医療機関乳幼児健康診査(無料育児相談)」のシステムがあり、生後12か月(13か月未満)までに3回、無料で乳児健診を受診することができます。 実際には3ヶ月、7〜8ヶ月、1歳頃の3回受診される方が多いです。 当院では乳児検診と予防接種をほぼ同じ時間帯に設定しています。 なので当院では 3ヶ月健診や1歳健診を予防接種と一緒に済ませてしまうことをお勧めしています 。 例えば、まず2ヶ月時にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが接種出来るようになります。 そこでお越しいただいた際に一言相談していただければ、4週間後のタイミングで3ヶ月健診と予防接種を同時に済ませることが可能です。 そのタイミングで 予防接種の枠は取れたけど乳児検診の枠が空いていなかった、というかたはご相談いただければなるべく同時に済ませる様に配慮します 。 次に、1歳健診で受診される際も予めご相談いただければ同じ日に麻疹・風疹ワクチンや水痘ワクチンも接種出来ます。 こうすると何度もクリニックに来る手間が省けるので親御さんも本人も楽なのではないでしょうか。 予防接種自体については先生によって色々な考えがありますが、私自身の考えを以下に書いておきます。 現在日本で行われている予防接種ワクチンでは、確かに接種した後に有害な反応が出てしまう方が残念ながらゼロではありません。確かに予防接種は「絶対」安全とは言えません。 一方、現在予防接種が行われている多くの病気はかかったときに取り返しのつかないような後遺症になったり命を落とすことがあり得るものです。予防接種を打たない場合これらの病気にかかる確率が格段に上がります。 現在の予防接種は「 予防接種をしたときの有害な反応はまれに起こりうるけど、予防接種をしなくてその病気にかかる確率と症状の方がはるかに重い、よって予防接種をして...

当院受診に関してのポイント集:まとめ(2023年8月)

  いつも当院を受診していただき、またこのブログをご覧いただきありがとうございます。  当院が開院してから7年余り、コロナ禍が始まって3年半が経過しました。  世間の状況に合わせて当院も診療体制を試行錯誤しながら少しずつ変更してきましたが、コロナ禍が収束しつつある現時点では風邪の方とそうでない方を厳密に分けることにより結果的に当院を予定通り、希望通りに受診出来る方が減っている状況となっています。  よって 2023年8月からは当日予約の診察は発熱・感染症外来を廃止し一般診療に一本化 、コロナ禍前の診療体制に戻す方針としました。  引き続き当院の受診を希望なさる皆様が気持ちよく、そして効率的・効果的に当院を御利用していただくために「当院受診に関しての注意点」を少しずつ改訂し、以下にまとめて記載しておきます。 0. 原則的に当院が責任を持って診察させていただく患者さん ★  中学3年生までのお子さん  ○ 明らかに他の科を受診した方が良さそうな方はWeb問診を確認のうえメールで他院受診をお勧めすることがあります  ※ 高校生相当年齢以上の方でアレルギー以外の方は内科受診をお願いします。  ○ 子宮頚癌予防ワクチン、日本脳炎の救済措置などの予防接種は高校生以上でもなるべく承ります ★ 高校生以上で当院アレルギー外来に定期通院されている(=次回のアレルギー外来予約が入っている)患者さん ★ 以下の条件に当てはまる親御さん ○ 食物アレルギーの方 ○ 花粉症、アレルギー性鼻炎があり特に舌下免疫療法をご希望なさる方 ※ 以前は風邪症状のみの親御さんも診察していたのですが、新型コロナウイルス感染症流行に伴い一時中止しています。   1. 当院を受診される際には Web予約 、 Web問診 の入力が必須となります!  まずお願いしたいことは、 当院では受診前に「全ての診察には事前の Web予約 が必要であり、予防接種以外の全ての診察では事前の Web問診 入力完了が必須」です。  乳児検診、アレルギー外来、一般診療では両方の入力が済んでいる方はクリニック内に入れますが、未入力の方は入れません。(入り口にも掲示させていただいております)  ご来院いただいたとしても両方の入力が済んでいない方はいったんクリニック外に出て頂き、両方の入力が完了して予約の順番が近づいてから改...