スキップしてメイン コンテンツに移動

食物アレルギーの書類や診断が必要な方は早めにご来院ください!

今晩は。 
今年はインフルエンザの流行がまだない代わりに、新型コロナウイルス感染症の猛威が続いています。
幸いお子さんがかかって重症になることは少ないのですが、お年を召した方がかかって命に関わる状況になり、医療も逼迫して通常なら助かる人も助からない状況が神奈川県東部では続いています。
お子さん方の自由を取り戻すためにも、もうしばらくの間は3密を避けてマスク手洗いの徹底、そして大人の会食はくれぐれも控えていただく様にお願い申し上げます。

以下、2年前にも記載した内容ですが大事な内容ですので一部修正して再掲いたします。

4月から小学校に入学したり、幼稚園や保育園に入園されるお子さんが多数いらっしゃると思います。

その際に食物アレルギーがあるお子さんは食物アレルギーの書類、「生活管理指導表」をかかりつけの先生に書いてきてもらってくださいと言われることでしょう。
今まで食物アレルギーがあるけど食べなければ何とかなるし、、、ということでかかりつけの先生と相談せずそのまま様子を見られていた患者さんと親御さんが入学直前に「食物アレルギーの書類を書いてください」と当院を受診されることがよくあります。今年も既にそういう方が数名来院されています。

確かに状況がはっきりしている場合、最近の適切な検査結果が手元にある場合はその場で書類が書けます。ただ、そういう方は普段かかりつけの先生に普段から相談し、しっかり診てもらっている方なのでまず困ることはないでしょう。
今までそういう相談をされていなかった方であればおそらく採血でデータを確認することが必要になるので、アレルギーの採血結果が出るまでには少なくとも1週間以上は時間が必要になります。
ただ、データを確認しただけで書類を書ける方は実はさほど多くありません。
大抵の方はまず受診していただき色々状況を確認し、診察したうえで採血を行い、1週間後に採血結果を確認し、そのうえで自宅で試せそうな食べ物は自宅で試していただき、、、となると真面目に食物アレルギーの書類を書いて提出するまでには1ヶ月以上は必要となります。

更に、自宅で食べると症状が出て危ない可能性がある場合は当院実際に食べる、経口食物負荷試験が必要になる場合があります。
当院は開業医でありながら経口食物負荷試験が可能な(神奈川県内でも珍しい)クリニックですが、この時期は負荷試験が混むことが多いです。
現時点で2月以降の枠はある程度空いていますが新型コロナウイルス感染症の影響で負荷試験を出来る人数が限られています。遅くても3月上旬には負荷試験を済ませておかないと書類提出までに間に合いません。
つまり、入学・入園前に今から「ちゃんと」食物アレルギーの診断をつけて書類記載が必要な場合はできるだけ早めに受診することが必要となります。
アレルギーの相談で当院を受診される場合、必ず一般診察で受診していただいております。お手数ですがWeb予約で順番予約をお取りいただきWeb問診を入力したうえでの受診をお願いします。

なお、付け加えますと赤ちゃんの頃の肌荒れが食物アレルギーやダニアレルギー、つまり喘息やアレルギー性鼻炎の原因になりやすいことがこの数年で分かってきています。
将来アレルギーで困る確率を減らすために赤ちゃんの肌荒れは早めに近くの先生を受診していただき、しっかり治すことが大事です。
新型コロナウイルス感染症が怖い、、、となかなか受診されないと治療のタイミングを逃して食物アレルギーが出てしまう方も時折お見かけします。

また、食物アレルギーは食べずに放っておいても治らない、むしろ治らなくなることも分かってきていますので食物アレルギーが気になる方でかかりつけの先生に相談していない、相談していてもはっきりした理由を示されずに「半年か1年は食べずに様子を見ましょう」と言われている方は早めに食物アレルギー診療が得意な先生を受診していただくことをお勧めします。
但し、だからと言って実際にアレルギー症状が出たことがある方が自己判断でその食べ物を試すのは非常に危険です。まずは必ずかかりつけの先生と相談してください!
食物アレルギーが得意な先生の見分け方は結構難しいのですが、目安としてはそのクリニックのホームページで「小児科・アレルギー科」と書いてあるだけでなく、食物アレルギーについての診療内容が一般論だけでなくしっかり踏み込んで書いてある病院やクリニックが良いでしょう。
病院の場合は経口食物負荷試験の実施数が一つの目安になります。「経口食物負荷試験実施施設」で検索していただけると負荷試験を行っている施設が分かると思いますが、少なくとも年間100件以上、出来れば200件以上行っている施設であればまず間違いないと思います。
食物アレルギーをお持ちのお子さんと親御さんは、出来れば入学入園前に慌てて近くの先生に駆け込むより、普段から信頼できる先生を受診していただき経過を見てもらう、可能であれば治療する方が間違いなくお子さんの将来のためには良い選択だと思いますが如何でしょうか。

世間では緊急事態宣言が出ている状況ですが、当院としてはWeb予約とWeb問診の併用、そして感染対策により新型コロナウイルス感染症も含めて患者さん同士のうつし合いを最小限にとどめるように心がけています。
例年、2月以降は花粉症の患者さんによりで当院はかなり混むため、思い当たりのある方は是非早めのご来院をお願い申し上げます。

コメント

このブログの人気の投稿

2023年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)

  今日は。  お盆は明け、日の暮れるのが早くなりつつありますが相変わらずの猛暑が続きます。  幸いお子さんの風邪流行はおさまりつつありますが、大人では新型コロナウイルス感染症の方がかなり増えているようすです。  皆様、体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。  2023年の当院におけるインフルエンザワクチン接種に関して最初に読んでいただく文面がこのページになります。  かなりの長文になりますが当院での接種を希望なさる方は以下の文章を一通りお読みください。(要点はわかりやすい様に色などを使って強調しておきます)  その上で、それぞれの方に該当する内容のリンクを一番下に張ってありますのでそちらにお進み下さい。 ★まとめ まず、当院の2023年インフルエンザワクチン接種のまとめがこちらになります。 2023年10月10日(火)から当院でもインフルエンザワクチン接種を行います! 2022年9月17日(日)8時より 当院Web予約 から受付開始予定 予めインフルエンザワクチンに関する当院HP、ブログを確認し御了解頂いてからの予約をお願いします。 通常の予防接種時に本人や親御さんのインフルエンザワクチンを一緒に接種します!(事前予約制) 通常の予防接種と一緒に、6ヶ月以上のお子さんと親御さん1名 はインフルエンザワクチンを接種可能です! 通常の予防接種枠ではインフルエンザワクチン「のみ」の予約は例外なく当方で予約を取り消させていただきます。繰り返す方はアカウント停止対象となります。 アレルギー外来受診時にインフルエンザワクチンを一緒に接種します! 普段のアレルギー外来受診時にご相談 ください! 多少制約があります。例えば土曜日午後のアレルギー外来では小学生未満の方の接種は行いません。 上記に当てはまらない中学生以下のお子さんは「インフルエンザ単独接種枠」の予約をお願いします。 親子で一緒に接種を希望される方は「インフルエンザ(子ども+親1名)」の項目を予約してください。 親御さんのみの接種は行いません。 当院としてのお勧めの接種回数:2022年と同じです 2歳までの方はインフルエンザワクチンを2回接種することがお勧めです。 3歳から8歳までの方で昨年インフルエンザワクチンを接種していない方も2回接種することをお勧めします。  9歳以上の方、および3歳以上で昨年インフルエンザワ

当院受診に関してのポイント集:まとめ(2023年5月)

  いつも当院を受診していただき、またこのブログをご覧いただきありがとうございます。  十日市場こどもクリニックは2016年5月6日に開院しました。  本日をもって当院は開院して7年が経過し、8年目に突入します。  開院当初から当院を受診してくださった皆様と当院スタッフ、当院関連業者の方々のおかげで何とか7年この地で診療を続けることが出来ました。  改めて感謝いたします。  開院当初は予約無しでも受診可能でのんびり診療をしていた当院ですが、最近はお子さんの風邪の大流行もあり当日予約はほぼ毎日予約開始後数分で一般診療(風邪を引いていない方の外来)、発熱・感染症外来とも満員になることが多いです。平日のアレルギー外来は時間帯によってはまだ余裕がありますが、土曜日午後のアレルギー外来はほぼ限界、パンク状態になっているため新規予約はお断りしている状態です。  幸い予防接種・乳児検診は1ヶ月以内には希望される時間帯の予約が取れる状況です。ただしインフルエンザワクチン接種のある10月〜12月は毎年予約が埋まりやすいのでお気をつけください。  当院としてもなるべく多くの患者さん、出来れば当院受診を希望なさる全てのお子さん、患者さんに適切な医療、対応をさせていただきたいと考えている反面、実際には当院の対応能力には限界があります。  引き続き当院の受診を希望なさる皆様が気持ちよく、そして効率的・効果的に当院を御利用していただくために「当院受診に関しての注意点」を少しずつ改訂し、以下にまとめて記載しておきます。 0. 原則的に当院が責任を持って診察させていただく患者さん ★  中学3年生までのお子さん  ○ 明らかに他の科を受診した方が良さそうな方はWeb問診を確認のうえメールで他院受診をお勧めすることがあります  ※ 高校生相当年齢以上の方は内科受診をお願いします。  ○ 子宮頚癌予防ワクチン、日本脳炎の救済措置などの予防接種は高校生以上でもなるべく承ります ★ 高校生以上で当院アレルギー外来に定期通院されている(=次回のアレルギー外来予約が入っている)患者さん ★ 以下の条件に当てはまる親御さん ○ 食物アレルギーの方 ○ 花粉症、アレルギー性鼻炎があり特に舌下免疫療法をご希望なさる方 ※ 以前は風邪症状のみの親御さんも診察していたのですが、コロナウイルス感染症流行に伴い一時

当院受診に関してのポイント集:まとめ(2023年8月)

  いつも当院を受診していただき、またこのブログをご覧いただきありがとうございます。  当院が開院してから7年余り、コロナ禍が始まって3年半が経過しました。  世間の状況に合わせて当院も診療体制を試行錯誤しながら少しずつ変更してきましたが、コロナ禍が収束しつつある現時点では風邪の方とそうでない方を厳密に分けることにより結果的に当院を予定通り、希望通りに受診出来る方が減っている状況となっています。  よって 2023年8月からは当日予約の診察は発熱・感染症外来を廃止し一般診療に一本化 、コロナ禍前の診療体制に戻す方針としました。  引き続き当院の受診を希望なさる皆様が気持ちよく、そして効率的・効果的に当院を御利用していただくために「当院受診に関しての注意点」を少しずつ改訂し、以下にまとめて記載しておきます。 0. 原則的に当院が責任を持って診察させていただく患者さん ★  中学3年生までのお子さん  ○ 明らかに他の科を受診した方が良さそうな方はWeb問診を確認のうえメールで他院受診をお勧めすることがあります  ※ 高校生相当年齢以上の方でアレルギー以外の方は内科受診をお願いします。  ○ 子宮頚癌予防ワクチン、日本脳炎の救済措置などの予防接種は高校生以上でもなるべく承ります ★ 高校生以上で当院アレルギー外来に定期通院されている(=次回のアレルギー外来予約が入っている)患者さん ★ 以下の条件に当てはまる親御さん ○ 食物アレルギーの方 ○ 花粉症、アレルギー性鼻炎があり特に舌下免疫療法をご希望なさる方 ※ 以前は風邪症状のみの親御さんも診察していたのですが、新型コロナウイルス感染症流行に伴い一時中止しています。   1. 当院を受診される際には Web予約 、 Web問診 の入力が必須となります!  まずお願いしたいことは、 当院では受診前に「全ての診察には事前の Web予約 が必要であり、予防接種以外の全ての診察では事前の Web問診 入力完了が必須」です。  乳児検診、アレルギー外来、一般診療では両方の入力が済んでいる方はクリニック内に入れますが、未入力の方は入れません。(入り口にも掲示させていただいております)  ご来院いただいたとしても両方の入力が済んでいない方はいったんクリニック外に出て頂き、両方の入力が完了して予約の順番が近づいてから改めて入っ