スキップしてメイン コンテンツに移動

ブログは引っ越しました(新しいブログはこちら)

10月13日から、ブログはクリニックのホームページの中に移りました。 ▶ 新しいブログはこちら(https://tokaichiba-kodomo.jp/blog/) これまでの記事も、すべて新しいブログでお読みいただけます。新しい記事は、新しいブログにだけ載せます。 お気に入りやホーム画面に入れている方は、新しい場所に登録し直してください。

経口食物負荷試験を始めました!

皆さん今晩は。
相変わらず熱が出て当院を受診される方が結構いらっしゃいます。
そして、たまに喘息発作の方も見られるようになってきました。
皆様も体調管理には気をつけてください。

当院も開業して1ヶ月余り経ちましたが、昨日、当院では初めての経口食物負荷試験を行いました。
他にも書きたい内容はあるのですが、今日は予定通り、この「経口食物負荷試験」について書いてみます。

食物アレルギーの診断は「結局食べないと分からない」、言われています。
私も基本的には大いに同意しますが、多少補足説明は必要だと思います。
「食べる」といってもどのくらいの危険性があるかの判断はまだ専門家の領域だと思います。いや、まだ専門家でも意見が異なる可能性が大いにあり得ます。
例えば、自宅で普通に食べるのか、自宅で指定された食べ物を1口恐る恐る食べてみるのか。病院で負荷試験の形で食べてみるのか。それとも明らかに危険だから食べないまま様子を見るのか。
上記の中にももっと細かいさじ加減があります。
怖がりすぎも問題ですが、今時ですと大丈夫と思って食べさせたら全身が真っ赤になってゼーゼーして苦しがるなど重症のアレルギー症状が出て大騒ぎとなる危険性は確かにあります。
医療者の多くは「食べないと分からないのは分かるけど、、、判断が難しすぎる」となってしまいます。

では判断出来る専門医が居る病院、経口食物負荷試験が出来る病院に紹介すれば良いのか、となるのですが経口食物負荷試験を積極的に行っている病院はまだまだ限られています。クリニックであれば尚更です。
経口食物負荷試験が出来る病院でも負荷試験をするまでに3ヶ月待ちというのは良く聞く話ですし、それどころか負荷試験が出来る病院が遠すぎて泊まりがけで行っているという話しもお伺いします。
つまり、多くの地域では経口食物負荷試験のニーズに対して出来る病院やクリニック、出来る件数が全然足りていないのです。

私自身は今まで10年以上の間、(お手伝いしたケースも結構ありますがそれとは別に)自分が主治医として1500件程度の経口食物負荷試験を今まで行ってきました。
特にこの2年間は年間300人前後の負荷試験を行っています。この数は同業者の中でも多い方だとの自信はあります。
今回開業するにあたって、負荷試験が出来る病院が圧倒的に不足している現状に加えて今までの経験を活かして是非経口食物負荷試験はクリニックでも行いたいという強い希望がありました。
クリニックの構造も経口食物負荷試験を無理なく行えるように考えて設計しています。

経口食物負荷試験の簡単なやり方ですが、、、
まず当院にお越しいただき、風邪を引いていないかと必要な持ち物を持ってきているかを確認させていただきます。
問題なければ負荷試験専用の部屋に移動していただき、持ってきていただいた食べ物をまず少し食べてもらいます。
30分様子を見て特に問題がなければ(あっても進めてOKと私が判断すれば)もう少し食べてもらいます。
更に30分様子を見て問題がなければ食べ物の残りを食べてもらいます。
そして2時間症状が出ないかどうかを確認し、症状が出なければそのまま負荷試験終了、帰宅となります。
症状が出た場合、例えば口のまわりが少し赤くなっただけであれば注意深く様子を見つつそのまま、ということもあります。明らかに顔が赤くなってきたり本人の調子が悪くなってきたり(腹痛のことが多いです)吐いたりするようであれば持参の薬を飲んでもらいます。
咳き込んでくるようであれば喘息発作でも使うような吸入を使います。
それでも収まらないような症状、例えば全身が真っ赤になっただけでなく咳が止まらなくてゼーゼーしてきたり本人がぐったりしてきたら(血圧低下の可能性があります)、注射をしたり点滴をした上で大きな病院に紹介することになります。
当院では注射・点滴まで行かない程度の負荷試験をするつもりですが絶対そこまでひどい症状が出ないとは限らないので対応出来るように準備はしてあります。

ということで実際に昨日は経口食物負荷試験を行ったのですが、取りあえず症状が出ないまま無事終了しました。
また、私自身は上記の通り十分な経験がありますが新しい環境での負荷試験となったため、スタッフと色々打ち合わせながら進めていました。おかげさまで今回は負荷試験の段取りも大きな問題がなく無事終了しました。
印象としては、当院でも定期的な経口食物負荷試験は十分に可能との手応えを得ました。更に、もう少し私とスタッフが慣れれば1回に2人以上同時に負荷試験を行うことも十分に可能そうです。
クリニックですと人手とスペースが小規模なので(あと保険点数=報酬が人件費に見合うほどもらえませんので)年間300人ペースはさすがに無理ですが、1回の枠で2〜3人、年間100人〜200人ペースは十分に出来そうです。

上記の通り負荷試験が出来る病院・クリニックはまだ圧倒的に不足しているので、食物アレルギーで悩んでいらっしゃるお子さん、そして経口食物負荷試験をご希望されている患者さんは外来・負荷試験ともまだ混んでいない今のうちに是非受診していただければと思います。
おそらく遠くない将来にはパンクする可能性がありますが、パンク状態になった場合はなるべく十日市場周辺の方、そして診察券番号が小さい(当院に早いうちに受診していただいた)方を優先するつもりです。

経口食物負荷試験については私が考えていることがもう1つあります。
経口食物負荷試験は特別に高価な機械が必要な検査ではありません。
普段家庭で用いられているような道具、それに多くのクリニックに置いてあるレベルの症状が出現したときに対応する薬があれば十分に行えます。
あとはそのクリニックないし病院のシステム、ノウハウの問題です。
当院ではクリニックにおける無理のない経口食物負荷試験のノウハウを積み重ね改善していったら、それを例えば学会発表の形で公開することにより全国のより多くの食物アレルギーの患者さんが経口食物負荷試験を受けられるような体制作りのお手伝いが出来ればと願っています。

そんなことを考えつつ今後も当院では経口食物負荷試験を行っていくことにします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

コメント

このブログの人気の投稿

乳児検診と予防接種を受けましょう!

おはようございます。 今日は休診日なので、昼時の更新です。 これからの時期、梅雨時は喘息発作が出やすくなる方がいらっしゃいます。 咳が1週間以上続いたり、夜に咳き込んで何度か起きてしまう方には受診をお勧めします。 さて、今日は当院における乳児検診と予防接種の話を書いておきます。 当院では月・水・金の14時半から15時半までの1時間を乳児検診と予防接種の時間帯としています。 まず、乳児健診について。 横浜市では「医療機関乳幼児健康診査(無料育児相談)」のシステムがあり、生後12か月(13か月未満)までに3回、無料で乳児健診を受診することができます。 実際には3ヶ月、7〜8ヶ月、1歳頃の3回受診される方が多いです。 当院では乳児検診と予防接種をほぼ同じ時間帯に設定しています。 なので当院では 3ヶ月健診や1歳健診を予防接種と一緒に済ませてしまうことをお勧めしています 。 例えば、まず2ヶ月時にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが接種出来るようになります。 そこでお越しいただいた際に一言相談していただければ、4週間後のタイミングで3ヶ月健診と予防接種を同時に済ませることが可能です。 そのタイミングで 予防接種の枠は取れたけど乳児検診の枠が空いていなかった、というかたはご相談いただければなるべく同時に済ませる様に配慮します 。 次に、1歳健診で受診される際も予めご相談いただければ同じ日に麻疹・風疹ワクチンや水痘ワクチンも接種出来ます。 こうすると何度もクリニックに来る手間が省けるので親御さんも本人も楽なのではないでしょうか。 予防接種自体については先生によって色々な考えがありますが、私自身の考えを以下に書いておきます。 現在日本で行われている予防接種ワクチンでは、確かに接種した後に有害な反応が出てしまう方が残念ながらゼロではありません。確かに予防接種は「絶対」安全とは言えません。 一方、現在予防接種が行われている多くの病気はかかったときに取り返しのつかないような後遺症になったり命を落とすことがあり得るものです。予防接種を打たない場合これらの病気にかかる確率が格段に上がります。 現在の予防接種は「 予防接種をしたときの有害な反応はまれに起こりうるけど、予防接種をしなくてその病気にかかる確率と症状の方がはるかに重い、よって予防接種をして...

2026年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)

今日は。 お子さん方は夏休みが終わり、二学期が始まる頃だと思います。 夏休みの宿題は無事に提出出来ましたでしょうか。 まだまだ暑い日々が続きそうですが、引き続き体調管理にはくれぐれもご注意ください。 なお当院ではまだ見かけませんが、早くも一部の地域ではインフルエンザの流行が始まっています。 当院からも情報提供させていただきますが、引き続き流行状況にはご注意ください。 2026年の当院におけるインフルエンザワクチン接種に関して最初に読んでいただく文面がこのページになります。 例年通りかなりの長文になりますが当院での接種を希望なさる方は以下の文章を一通りお読みください。 その上で、それぞれの方に該当する内容のリンクを一番下に張ってありますのでそちらにお進み下さい。 今年は昨年から変更になった点がいくつかあります。 特に接種開始日・予約開始日と、当院としてのお勧めの接種回数が変わっていますので、まず「★昨年からの主な変更点」からお読みください。 皆様から質問やご意見をお伺いし、説明がわかりにくくて修正した方が良いと判断したときには適宜修正・追加していきます。 ★昨年からの主な変更点 接種開始が早くなります。 昨年は10月14日(火)からでしたが、今年は 2026年9月25日(金) から、空いている枠を順次開放して接種を開始します。 定例の接種枠は 2026年10月5日(月) から動きます。 (上記、流行時期が早くなっていることに少しでも対応できればと思います) 先行してお取りいただける枠は以下の通りです。 ・9月25日(金)16:00〜17:00 ・9月29日(火)9:00〜9:30 ・10月3日(土)13:00〜14:30 上記以外にも接種枠を随時追加する予定です。 Web予約の受付開始も早くなります。 昨年は9月23日からでしたが、今年は 2026年9月13日(日)朝8時 から受付を開始する予定です。 フルミスト(点鼻ワクチン)が通常の予防接種と同時に接種出来るようになりました。 昨年は「フルミストは通常の予防接種時に一緒に接種出来ません」とご案内していましたが、今年からは可能です。 当院では今年、どちらかというとフルミストをお勧めする方針です。 お子さんにとっても当院にとっても負担が少ないためです。 対象年齢・条件に当てはまる方は是非ご検討ください。 なおフルミスト...

クリニック名称とロゴマーク

今晩は。 昨日より体調が少し回復しましたので、忘れないうちにクリニックのロゴマークについての話しを少し書いておきます。 宜しければまずご自身なりのイメージを考えていただいてから以下の文章を読んでいただければ幸いです。 この地で小児科クリニックを開こうと決心したのは良いのですが、その際にはまず名前を決めなければなりません。 ここには書けませんが色々な名称を考え、数ヶ月間悩みました。 (凝りすぎた名前を考えたり、○○の名前をつけようとしたら家族から駄目出しを喰らったような記憶があるようなないような。) 何事も、迷ったときは本質に戻ると方針が立てやすくなります。 「このクリニックは何のために開くのか?」 確かに小児アレルギー診療や保護者の学びを支援することも特長として実践したいけど、一番の目的は「十日市場地域の親子のためのクリニック」です。 それならば単純に地名+小児科(とわかる)クリニックでよいのでは、ということになりました。 地名は「十日市場」ですから、次に「小児科」が続くとなんかイメージが堅い。 じゃあ、ということで「十日市場こどもクリニック」という漢字+ひらがな+カタカナという名前にしてしまいました。 (何だか「ドラえもん」みたいな名前の構成だ、、、と思ったけど余り気にせず最終決定したのはここだけの話しです。) 次はロゴマークです。 ロゴマークはそのクリニックの象徴となります。 自分の好きな動物をクリニックのロゴマークにするも悪くないと思いますが、自分は「クリニックの象徴」という意味を重視しました。 でも素人ですのでなかなか良いアイデアが思い浮かびません。 ちなみに自らの似顔絵をロゴマークにされている先生が知人でいらっしゃいますが(これはこれでナイスアイデアだと思います)、私の顔をクリニックの象徴として表に出すのは恥ずかしくて出来ませんでした。 なので、最初のコンセプトは ★「クリニックの頭文字をとってTCC、ここに親と子供2人のイメージを埋め込む」 ★「緑+黄色+オレンジのビタミンカラーを使う」 ★ どちらかというと安心出来るイメージ としました。 ロゴマークを作成していただく業者を選び上記のコンセプトをお伝えし、ただしより良い案があれば上記にこだわらない旨もお伝えしました。 そうしたら、、、業者の...