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インフルエンザのうつし合いを防ぐ:感染対策

こんにちは。
今年も漸くインフルエンザの流行が始まりました。
皆さんもマスク、手洗いをしっかしして風邪の予防に気をつけてください。


院長は各勤務先で感染対策、つまり院内での風邪やインフルエンザ、胃腸炎などのうつし合いの予防対策にも関わってきました。
せっかくですので今日はこのあたりの話しについて少々書いておきます。

まずは皆様がわかりやすい様にあえて「風邪」と書いてしまったのですが、いわゆる「風邪」の原因は色々あります。
ウイルスやばい菌、それらの親戚みたいな原因があります。
そして、症状も咳が出たり鼻水が出るような風邪があれば、吐いたり下痢をする胃腸炎もあります。最近は減ってきましたがみずぼうそう(水痘)、おたふく風邪(ムンプス)、はしか、風疹もこの類いに入ります。

ウイルスやばい菌は3つの方法で人から人にうつります。
1. 触ってうつる(接触感染)
2. 飛んでうつる(飛沫感染)
3. 空気の中で浮いてうつる(空気感染)

インフルエンザは基本的に「飛んでうつる」タイプです。

「飛んでうつる」とは、咳をしたときにくしゃみで2〜3m飛ぶ、ということです。
なので、飛んできたインフルエンザウイルスを吸い込んでしまうとウイルスが体の中に入り、そこで増えればインフルエンザにかかってしまうことになります。
では、うつされないためにどうするか?
ということは飛んできたウイルスが体の中に入らないようにすれば良いのです。

そのために一番有効なのは「マスク」です。

マスクは使い捨ての紙のマスク、いわゆるサージカルマスクであれば十分に効果があるというデータが既に出ています。
例えてみると、泥棒が不用意に自分の家の中に入ってこれないように鍵をするわけです。
最近はドラッグストアやコンビニでも売っているので手に入れやすくなりました。

ただし、いくつか注意点があります。
☆ 口だけでなく鼻も覆ってください!
 口だけでなく鼻からもウイルスは入ります。
 表玄関だけでなく勝手口も鍵をしないと泥棒は入ってこれます。
☆ マスクの表側には触れないでください。
 マスクの表側には口や鼻の中に入る前にブロックされたウイルスがついている可能性があります。
 鍵を外して玄関を開けたら泥棒が目の前にいるような状況があり得ます。屈強な男性ならともかく、力負けして強引に入られると困りますよね。

あとは、風邪対策としては多くのばい菌、ウイルスに対して手洗いも有効なことが分かっています。
別の機会に詳しく書きますが、「触れてうつる」ばい菌、ウイルスもいっぱいあります。
外から帰ってきたら必ず手洗いをする習慣をつければ、風邪にかかりにくくなります。

十日市場こどもクリニックもおそらく来年の今頃には熱が出てインフルエンザかも、という患者さんがいらっしゃることでしょう。
患者さん本人に対して適切な対応をすること(検査して薬を出しておしまい、ではありません!)はもちろん大事です。
それに加えて当院ではインフルエンザなどのうつし合いを家族内でいかに減らすか、という視点からも診察させていただければと思います。
子供のインフルエンザが治っても、他の兄弟やお父さんお母さんにうつると大変ですよね。
そして、当院にいらっしゃった方々どうしでも出来るだけうつしあいを減らせるように心がけていきたいと思います。
ずっと院内で待ち続けるのではなくネットを使った順番予約制を採用する、アレルギーの患者さんなど予約外来メインの日・時間を作る、できるだけお互いにマスクをすること、他にもいくつかの方法を組み合わせて診察させていただきます。
ご期待ください。


ちなみにクリニックは内装工事が進んでいます。
昨晩、こっそり中を見てきました。
待合室や経口食物負荷試験用の部屋、通常の診察室や(今回の話しにも関わりますが)感染症用診察室、授乳室など色々な部屋の骨組みが出来てきています。
こちらもどのような形に出来てくるかがとても楽しみです。





では。

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