当院、十日市場こどもクリニックでは横浜市緑区内の数少ないアレルギー専門医として、主に小児を対象とした完全予約制のアレルギー外来を開いています。 まだ 当院受診に関してのポイント集:まとめ(2025年8月) をご覧いただいていない方は必ずこちらもご参照ください。 以下長文ですが、前半に当院のアレルギー診療の特徴を書いています。 後半にアレルギー外来受診の段取り、注意点などについて記載しています。 ★ 最初に:まず赤ちゃんの皮膚をきれいにしよう!! この数年で⾚ちゃんの肌荒れ(乳児湿疹、乳児アトピー性皮膚炎)と⾷物アレルギーの間に強い関係があることが分かってきました。 ⾚ちゃんの⽪膚が荒れていると、そこから⾷べ物やダニなどが⼊ってきてしまい、将来のアレルギーの元になることが分かってきました。 今までだと⾚ちゃんの肌が荒れているのはある程度しょうがない、⾚ちゃんの肌には⽯けんを使わなくて良い、ステロイドはなるべく使わずに様⼦を⾒ることが多かったように⾒えます。 その結果として放置された肌荒れは、将来⾷物アレルギーや気管⽀喘息、アレルギー性⿐炎などが次々と出てしまうアレルギーマーチの元になってしまう、そしてお⼦さんがずっとアレルギーで困り続ける可能性が⾼いのです。 肌荒れが気になる⾚ちゃん、乳児湿疹がある⾚ちゃんはなるべく早い段階(出来れば3〜4ヶ月まで)に、正しいスキンケア、必要な場合はステロイド外用薬も使った治療を開始し、お肌をつるつるに保つ事が大切です。 2023年3月には乳児アトピー性皮膚炎(乳児湿疹)を早期に適切に治療すると卵アレルギーが発生率が25%下がるというデータが発表されました。興味を持たれた方はPACI studyで検索していただけると大まかな情報が公開されています。 そして、お肌をつるつるに保ったうえ離乳⾷を⼯夫することにより⾷物アレルギーが防げるかもしれないということも分かってきています。興味のある⽅は petit study で検索していただけると大まかな情報が得られます。 食物アレルギーが出てからでも当院では専門病院に準じた対応が可能ですが、長年多くの食物アレルギーの患者さんを診療してきた立場からすると 「食物アレルギーは予防できるに越したことはない」です。 ⼼当たりのある⾚ちゃんの親...