スキップしてメイン コンテンツに移動

2017年度は2ヶ月に1回以上保護者教室を開催します!

今晩は。
最近は暖かかったり寒かったり、雨が降ったりやんだりと気候が日々変化しているのを感じます。
当院でも熱を出したり咳や鼻水が出て来院される患者さんが結構いらっしゃいます。
体調管理にはくれぐれも気をつけましょう。


ただ、以前と比べて明らかにこの時期の病気で減ったものがあります。
さて、何でしょう?
(答えはこの記事の最後にあります)

今日の告知は、当院の「保護者教室」についてです。
当院では私がただ話すだけ、聞いておしまいの講演会でなく、皆さんになるべく理解していただき普段の生活に役立てていただけるような「保護者教室」を目指しています。
院長はかつて大学院で教育工学を学び、保護者教室に関しては学会発表を多数行い、論文も発表しています。
例えばお子さんに食物アレルギーがある保護者であれば「症状が出たらどうしよう」「普段の生活で何を気をつければ良いのか」など心配なことが沢山有ると思います。
普段の外来でも出来る範囲で説明させていただいて居りますが、どうしても時間に限りがあるので十分に伝えきれていないと常々感じています。
親御さんの疑問を少しでも解消するために当院では保護者教室を開催します。

3月18日土曜日午後に、当院で第1回食物アレルギー教室を開催いたしました。
アンケート結果を見る限り、かなり好評だったようで安心しております。
そこで、さしあたって2017年度は2ヶ月に1回、院内保護者教室を開催することにします。

現時点では以下の日程を計画しています。
 - 2017年5月20日(土):第2回食物アレルギー教室
- 2017年7月1日(土)
- 2017年8月19日(土)
- 2017年11月4日(土)
- 2018年1月6日(土)
- 2018年3月3日(土)
いずれも13時45分開場、教室自体は14時から15時の1時間を予定しております。
参加費は無料です。
ただし、アンケート結果などを匿名で学会・論文発表などに使用させていただくことをご了解いただくことが参加条件となります。
お子さんも同伴可能ですが、お子さんに気を取られて一部内容が聞き取れない方かもしれません。可能であれば親御さんのみの参加をお勧めします。
(参加者には今後、聞き取れなかった部分や理解しきれなかった部分の復習が出来るようにeラーニング教材を使えるようにすることを検討しています。乞うご期待。)

5月20日(土)は3月に引き続き食物アレルギー教室を開催しますが、7月以降の内容は未定です。患者さんの状況次第で更に食物アレルギー教室を開催するか、それとも小児喘息教室を開催するか、他の話にするか適宜判断していくつもりです。
会場は当院待合室です。スペースの都合で1回につき当院受診歴のある8家族限定、先着順とさせていただきます。
基本的に2ヶ月前から参加者募集開始予定です。
5月20日分は募集開始しております。参加を希望される方は当院の予約システムからお申し込みをお願い申し上げます。
参加希望者が非常に多いようでしたらもう少し頻度を上げるつもりですが、私自身の体調や予定を確認しながら適宜開催させていただきます。
皆様のご参加、ご意見をお待ち申し上げます。

また、このブログは学校関係者や幼稚園・保育園など子供に係わる方もご覧いただいていると思います。
日程さえ合えば私が学校や保育園、幼稚園に出張して食物アレルギー教室やエピペン教室(食物アレルギー症状対応研修)などを行うことも可能です
対象としては保護者向けも教員向けも可能です。以前の勤務先では保護者向け研修のみならず、年間数回は教員向けの研修会も行っていました。
最低限の内容なら1時間、普通なら1時間半、2時間あれば時間に余裕を持って研修出来ます。
緑区の方、十日市場近辺の関係者でご興味のある方は気軽に当院にお問い合わせください。

最後に、この時期の病気で明らかに減ったものは何でしょうか、という冒頭のクイズの解答です。
正解は「胃腸炎」です。
春先からゴールデンウィークにかけて、数年前までは毎年ロタウイルスの胃腸炎がとても流行っていました。
ロタウイルスに赤ちゃんがかかるとかなり症状の強い胃腸炎を起こすことが多いです。
嘔吐を繰り返してひどい脱水になり入院が必要になったり、吐かなくても下痢がひどくて脱水になったりします。そして合併症として腸重積や脳炎・脳症などたちの悪い病気も起きることがあります。
しかもロタウイルスは非常に強い感染力を持ちます。知らないうちに赤ちゃんが手で触ったところにウイルスがわずかにいて、その手を口に持って行くだけでもかなりの率で胃腸炎にかかります。
予防するためにはロタウイルスワクチンの接種が一番です。この数年でロタウイルスワクチンを多くの方が接種する様になったのでロタウイルスの胃腸炎が明らかに減っています。
ただし、残念ながらロタウイルスワクチンはまだ任意接種なので接種にお金がかかりますのでご了承ください。それでもロタウイルスの胃腸炎にかかってひどい目に遭うよりはお金をかけて予防接種をしておくことを強くお勧めします。
生まれてまもなく、2ヶ月過ぎから予防接種を始める際には是非ロタウイルスワクチンも接種しましょう!
(こういう話しも保護者教室でお話しすることが可能です)
予防接種についての説明はこちら、当院HPもご覧下さい。

では、今年度は当院の保護者教室で多くの保護者の方にお目にかかるのを楽しみにしています。

コメント

このブログの人気の投稿

2023年インフルエンザワクチン接種につきまして(まとめ)

  今日は。  お盆は明け、日の暮れるのが早くなりつつありますが相変わらずの猛暑が続きます。  幸いお子さんの風邪流行はおさまりつつありますが、大人では新型コロナウイルス感染症の方がかなり増えているようすです。  皆様、体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。  2023年の当院におけるインフルエンザワクチン接種に関して最初に読んでいただく文面がこのページになります。  かなりの長文になりますが当院での接種を希望なさる方は以下の文章を一通りお読みください。(要点はわかりやすい様に色などを使って強調しておきます)  その上で、それぞれの方に該当する内容のリンクを一番下に張ってありますのでそちらにお進み下さい。 ★まとめ まず、当院の2023年インフルエンザワクチン接種のまとめがこちらになります。 2023年10月10日(火)から当院でもインフルエンザワクチン接種を行います! 2022年9月17日(日)8時より 当院Web予約 から受付開始予定 予めインフルエンザワクチンに関する当院HP、ブログを確認し御了解頂いてからの予約をお願いします。 通常の予防接種時に本人や親御さんのインフルエンザワクチンを一緒に接種します!(事前予約制) 通常の予防接種と一緒に、6ヶ月以上のお子さんと親御さん1名 はインフルエンザワクチンを接種可能です! 通常の予防接種枠ではインフルエンザワクチン「のみ」の予約は例外なく当方で予約を取り消させていただきます。繰り返す方はアカウント停止対象となります。 アレルギー外来受診時にインフルエンザワクチンを一緒に接種します! 普段のアレルギー外来受診時にご相談 ください! 多少制約があります。例えば土曜日午後のアレルギー外来では小学生未満の方の接種は行いません。 上記に当てはまらない中学生以下のお子さんは「インフルエンザ単独接種枠」の予約をお願いします。 親子で一緒に接種を希望される方は「インフルエンザ(子ども+親1名)」の項目を予約してください。 親御さんのみの接種は行いません。 当院としてのお勧めの接種回数:2022年と同じです 2歳までの方はインフルエンザワクチンを2回接種することがお勧めです。 3歳から8歳までの方で昨年インフルエンザワクチンを接種していない方も2回接種することをお勧めします。  9歳以上の方、および3歳以上で昨年インフルエンザワ

当院受診に関してのポイント集:まとめ(2023年5月)

  いつも当院を受診していただき、またこのブログをご覧いただきありがとうございます。  十日市場こどもクリニックは2016年5月6日に開院しました。  本日をもって当院は開院して7年が経過し、8年目に突入します。  開院当初から当院を受診してくださった皆様と当院スタッフ、当院関連業者の方々のおかげで何とか7年この地で診療を続けることが出来ました。  改めて感謝いたします。  開院当初は予約無しでも受診可能でのんびり診療をしていた当院ですが、最近はお子さんの風邪の大流行もあり当日予約はほぼ毎日予約開始後数分で一般診療(風邪を引いていない方の外来)、発熱・感染症外来とも満員になることが多いです。平日のアレルギー外来は時間帯によってはまだ余裕がありますが、土曜日午後のアレルギー外来はほぼ限界、パンク状態になっているため新規予約はお断りしている状態です。  幸い予防接種・乳児検診は1ヶ月以内には希望される時間帯の予約が取れる状況です。ただしインフルエンザワクチン接種のある10月〜12月は毎年予約が埋まりやすいのでお気をつけください。  当院としてもなるべく多くの患者さん、出来れば当院受診を希望なさる全てのお子さん、患者さんに適切な医療、対応をさせていただきたいと考えている反面、実際には当院の対応能力には限界があります。  引き続き当院の受診を希望なさる皆様が気持ちよく、そして効率的・効果的に当院を御利用していただくために「当院受診に関しての注意点」を少しずつ改訂し、以下にまとめて記載しておきます。 0. 原則的に当院が責任を持って診察させていただく患者さん ★  中学3年生までのお子さん  ○ 明らかに他の科を受診した方が良さそうな方はWeb問診を確認のうえメールで他院受診をお勧めすることがあります  ※ 高校生相当年齢以上の方は内科受診をお願いします。  ○ 子宮頚癌予防ワクチン、日本脳炎の救済措置などの予防接種は高校生以上でもなるべく承ります ★ 高校生以上で当院アレルギー外来に定期通院されている(=次回のアレルギー外来予約が入っている)患者さん ★ 以下の条件に当てはまる親御さん ○ 食物アレルギーの方 ○ 花粉症、アレルギー性鼻炎があり特に舌下免疫療法をご希望なさる方 ※ 以前は風邪症状のみの親御さんも診察していたのですが、コロナウイルス感染症流行に伴い一時

乳児検診と予防接種を受けましょう!

おはようございます。 今日は休診日なので、昼時の更新です。 これからの時期、梅雨時は喘息発作が出やすくなる方がいらっしゃいます。 咳が1週間以上続いたり、夜に咳き込んで何度か起きてしまう方には受診をお勧めします。 さて、今日は当院における乳児検診と予防接種の話を書いておきます。 当院では月・水・金の14時半から15時半までの1時間を乳児検診と予防接種の時間帯としています。 まず、乳児健診について。 横浜市では「医療機関乳幼児健康診査(無料育児相談)」のシステムがあり、生後12か月(13か月未満)までに3回、無料で乳児健診を受診することができます。 実際には3ヶ月、7〜8ヶ月、1歳頃の3回受診される方が多いです。 当院では乳児検診と予防接種をほぼ同じ時間帯に設定しています。 なので当院では 3ヶ月健診や1歳健診を予防接種と一緒に済ませてしまうことをお勧めしています 。 例えば、まず2ヶ月時にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが接種出来るようになります。 そこでお越しいただいた際に一言相談していただければ、4週間後のタイミングで3ヶ月健診と予防接種を同時に済ませることが可能です。 そのタイミングで 予防接種の枠は取れたけど乳児検診の枠が空いていなかった、というかたはご相談いただければなるべく同時に済ませる様に配慮します 。 次に、1歳健診で受診される際も予めご相談いただければ同じ日に麻疹・風疹ワクチンや水痘ワクチンも接種出来ます。 こうすると何度もクリニックに来る手間が省けるので親御さんも本人も楽なのではないでしょうか。 予防接種自体については先生によって色々な考えがありますが、私自身の考えを以下に書いておきます。 現在日本で行われている予防接種ワクチンでは、確かに接種した後に有害な反応が出てしまう方が残念ながらゼロではありません。確かに予防接種は「絶対」安全とは言えません。 一方、現在予防接種が行われている多くの病気はかかったときに取り返しのつかないような後遺症になったり命を落とすことがあり得るものです。予防接種を打たない場合これらの病気にかかる確率が格段に上がります。 現在の予防接種は「 予防接種をしたときの有害な反応はまれに起こりうるけど、予防接種をしなくてその病気にかかる確率と症状の方がはるかに重い、よって予防接種をして