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「みどりーむ」で食物アレルギー講演会を行いました!

今晩は。
例年よりやや早くインフルエンザが流行し始めているようです。
当院でも少数ですがインフルエンザA陽性の患者さんが出ています。
いつの間にか年末になり、皆様お忙しい時期だと思いますが体調にはくれぐれもお気を付け下さい。

さて、今日は中山のみどりーむ(緑区市民活動支援センター)の「第92回 サロンふらっと」で食物アレルギーの講演会を行いました。
ご協力いただいたスタッフの皆様、そしてご参加された皆様ありがとうございました。
普段は保護者や学校の先生にお話しすることが多いのですが、今日はいつもより年齢層が高い方々もいらっしゃったのでご満足いただけるかどうか少々不安がありました。
ただ、先ほど確認したところアンケート結果は普段に比べて特段悪いわけでは無かったので一安心しております。
皆様にご理解いただけたかどうかは後日ちゃんと確認しておきます。

院長は常々「伝える」ことと「相手が理解する」ことは別だと思っています。
ただ話しっぱなしの講演会も否定はしませんが、少なくとも自分の話した内容、伝えたい内容はなるべく理解していただきたいと思っています。
研修の効果を測定する方法の1つとして、以前より「カークパトリックの4段階評価法」というものが用いられています。
簡単に書きますと
レベル1:反応、研修に対する満足度
レベル2:学習、学習者の学習到達度の評価
レベル3:行動、行動変容(実際の行動に変化が見られたか)の評価
レベル4:成果、学習者や職場の業績向上の評価
となります。
一般的にはレベル4=業績向上や目標達成のためにレベル3=行動変容があり、そのためにレベル2、レベル1があるという考えです。
研修でカバーできるのは基本的にレベル1,2の範囲にとどまります。レベル3,4が成り立っているかどうかの評価は実際の現場で活かされているかどうかを確認することになります。
私の行う食物アレルギー関連の講習会ではせめてレベル1,2の範囲でもちゃんと成果を確認して改善をすることによりレベル4、食物アレルギー患者さんの生活の質を上げることに結びつけられれば良いと思っています。
カークパトリックの4段階評価法については検索すると色々な所に解説がありますのでご興味のある方は是非ご覧下さい。

以前より院長は保護者の皆様や学校や保育園の先生など子供に係わる方々に対して食物アレルギーの講演会や講習会を多数開催しております。
講演会は避ける先生も多いのですが、自分はライフワークとして講演料にはあまり拘らずに目的と日程さえ合えば極力お引き受けしています。
その代わりと言っては何ですが、上記のレベル1,2の評価として開始前後のクイズとアンケートを行い皆様の理解度や満足度を確認し適宜改善をおこなっています。そしてそのデータを元に保護者や一般市民の方がなるべく病気などについての理解が出来るような伝達方法、理論を作って行きたいとの野望(?)を持っております。
現在はクリニックの仕事で手一杯で学会発表するのが精一杯ですが、もう少し落ち着いたら講演会やeラーニング教材作成ももう少し本格的に行って論文として発表することを目標としています。

ということで、食物アレルギーに限らず他の小児に関する内容でも可能なものは講演・研修をなるべくお引き受けするつもりです。
同時に院内での保護者向け講演会もそのうち行いたいと思っておりますが、現在色々と調製中ですのでもう少しお待ちください。
では。

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